葉佐池古墳は1992(平成4)年6月、松山市北梅本町の丘陵地で、土地の開墾中に偶然に発見されました。全長55.8mの楕円形で、未盗掘の横穴式石室(よこあなしきせきしつ)2基と、組み合わせ式木棺や棺材が出土しました。
墳丘内には、5基の石室と馬の骨を埋めた施設が発見され、中でも2基の横穴式石室では、幸いにも盗掘や破壊を免れていたおかげで、木棺や副葬品が当時のままで発見されました。
埋葬時の様子、儀式、儀礼などについて多くの情報を得ることができた点が大きく評価され、2011年(平成23年)2月7日、国の史跡として指定されました。 |