開催日 |
遺跡名 |
サイズ |
DL |
平成28年1月23日(土) |
南江戸上沖遺跡1次調査 |
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所 在 地: 松山市南江戸一丁目507番1 ~ 松山市南江戸一丁目516番1
調査期間: 平成27年8月24日(月)~平成28年1月29日(金)予定
調査面積: 約1,900㎡
委 託 者: 松山市都市整備部 松山駅周辺整備課
調査要因: 松山駅周辺土地区画整理事業(駅西地区)
調査主体: 公益財団法人松山市文化・スポーツ振興財団 埋蔵文化財センター |
1.はじめに |
南江戸上沖遺跡は、松山市による松山駅周辺土地区画整理事業(駅西地区)に伴う埋蔵文化財の発掘調査です。JR松山駅の西側地区では、平成27 年10 月に南江戸下沖遺跡の調査が行われ中世の集落に関連する柱の穴が見つかりました。更にその西側にある大峰ヶ台丘陵とその周辺では、古照遺跡・南斎院土居北遺跡・南江戸鬮目遺跡・松環古照遺跡・古照ゴウラ遺跡・辻町遺跡・朝美辻遺跡・朝美澤遺跡などが当埋蔵文化財センターと(公財)愛媛県埋蔵文化財センターによって調査が行われ、古墳時代や中世の集落が確認されています。 |
2.調査の概要 |
調査では古墳時代から近現代までの遺構や遺物を発見しました。そのうち見つかった主な遺構と遺物は下記のとおりです。
検出遺構: |
古墳時代・・・土器溜まり:2 基、土器棺:1 基
鎌倉時代・・・溝:14 条、土坑:9 基、井戸10 基、柱穴:1,000 基以上
近 現 代 ・・・井戸:12 基、土坑11 基、柱穴50 基以上 |
出土遺物: |
弥生土器(弥生中期~後期)、土師器(古墳~中世)、須恵器(古墳~古代)、陶磁器(中世~近世)、装飾品〔ガラス玉〕 |
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3.わかったこと |
現在までの調査により、調査地や周辺地域には主に古墳時代、中世の集落が存在していることが明らかになりました。古墳時代後期には、祭祀を行ったと思われる土器溜まりが2箇所で見つかりました。北に位置する辻町遺跡からも祭祀遺構と思われる土器溜まりが見つかっています。中世では、松環古照遺跡や南斎院土居北遺跡で見つかった方形館と、同様と思われる区画する溝が見つかりました。
今後、更に周辺の詳細な調査を続け、古墳時代と中世における集落の様相や構造等について解明していく予定です。 |
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調査地の位置
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