検出した遺構は、土坑7基、柱穴22基です。遺物はこれらの遺構内外より弥生土器、須恵器、古代瓦、石製品が出土しました。
弥生時代の主な遺構は土坑2基、柱穴6基があります。土坑からは弥生土器の小片が少量と砂岩製の摺り石が出土しました。
古墳時代の主な遺構は土坑5 基、柱穴16 基があります。土坑では、遺構内より須恵器の破片、焼土、炭化物、拳大の円礫石が混在して出土したものや、断面形状が弥生時代の貯蔵穴に似た袋状を呈したものが検出されました。
〔まとめ〕 弥生時代の遺構は、海抜71.60mより高い位置で検出されました。このことは古市遺跡2次調査と同様であり、調査地より北東方向に展開すると予想される弥生時代前期末~中期初頭の集落の南西端が確認できたと思われます。古墳時代では、掘立柱建物跡及び土坑を検出し、集落の一部が確認できました。
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