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文化財情報館 > 現地説明会 >衣山西ノ岡遺跡2次調査
衣山西ノ岡遺跡2調査(きぬやまにしのおかいせき)
所在地 : 松山市衣山三丁目
調査期間: 2015(平成27)年1月28日~2015(平成27)年3月27日
調査主体: 公益財団法人松山市文化・スポーツ振興財団 埋蔵文化財センター
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1.周辺の遺跡 |
調査地は道後平野西部、標高約28mの微高地上に立地そています。調査地周辺では、西方に衣山西ノ岡古墳、北東にて衣山北組遺跡と衣山大塚北遺跡の調査が実施され、弥生時代から近世までの集落関連の遺構や遺物と古墳が多数確認されています。また、昭和60年度には永塚古墳の調査が実施され、横穴式石室や多数の副葬品が発見されています。
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2.調査の概要 |
本調査では1区と2区に分け、1区では竪穴建物1棟(古墳時代)、溝9条(近世)、土坑2基(弥生時代)、性格不明遺構1基(古代)、柱穴4基を検出したが、2区では、遺構は検出されませんでした。遺物は、弥生土器や土師器、須恵器のほか陶磁器や瓦、鉄滓などが出土しました。弥生時代では土坑2基(SK1・2)を検出しました。両者は調査区中央部で検出し、平面形態は楕円形を呈するものと考えられます。SK1の規模は南北検出長0.44m、東西長0.56m、深さ8㎝を測ります。遺物は、弥生土器の胴部片が少量出土した。また、SK2の規模は南北検出長0.66m、東西長0.76m、深さ28㎝を測ります。遺物は、弥生土器片が少量出土しました。出土遺物の特徴より、両者の時期は弥生時代後期後葉と考えら
れます。古墳時代では、竪穴建物1棟(SB1)を検出しました。調査区北西部に位置し、平面形態は方形を呈す
るものと考えられ、規模は南北検出長5.46m、東西検出長5.70m、壁高6~ 20㎝を測る。遺物は、土師器片
が少量出土しました。また、中央部床面にて炉址を検出しました。炉址は楕円形で、長径1.08m、短径0.85m、深さ29㎝を測ります。内部から土師器片や須恵器片が少量出土しました。出土遺物の特徴より、SB1の廃棄・埋没時期は古墳時代後期、6世紀前半と考えられます。
〔まとめ〕 弥生時代から古代・近世までの遺構や遺物を検出しました。今後は、様々な時代の集落構造やその範
囲確認を継続することによって、衣山地区における遺跡の詳細な変遷過程を解明していきたい。
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写真 |
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調査地の位置
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