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福音小学校構内遺跡2次調査(ふくおんしょうがっこうこうないいせき)

    開催日
    遺跡名
    サイズ
    DL

  • 平成27年7月10日 (金)未開催
  • 福音小学校構内遺跡2次調査

    640 KB

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     発掘調査場所 : 松山市福音寺町355番1の一部
     発掘調査面積 : 42.25㎡
     現場作業期間 : 平成27年6月27日(土)~同年7月10日(金)
     調査主体:公益財団法人松山市文化・スポーツ振興財団埋蔵文化財センター
    1.遺跡の立地・環境
     調査地は、川附川、堀越川、小野川などの大小河川に囲まれた標高31mの微高地上に立地します。福音小学校の開校に先立ち平成元年に発掘調査を行い、弥生時代後期から中世までの大規模な集落跡が発見されました。竪穴建物跡131棟や掘立柱建物跡114棟のほか、溝状遺構、井戸、土坑、柱穴、墓、道路遺構などが検出され、遺物は弥生土器、土師器、須恵器、石製品、鉄製品などが多数出土しました。
     注目されるものには‘竜’が線刻された弥生時代後期の壺や鉄製の鋤先、古墳時代後期の子持勾玉(蛇紋岩系製品)などがあります。

    2.今回の調査で検出した遺構
     地表面下約1.5m付近で、弥生時代から古墳時代の遺構を検出しました。
     ・ 竪穴建物1棟、溝1条、柱穴9基

    3.出土した遺物
    • 弥生土器(甕・壺) : 弥生時代後期
    • 土師器(高坏・壺) :古墳時代後期
    • 須恵器(坏身)    :古墳時代後期
    4.わかったこと

     今回の調査において、弥生時代から古墳時代の集落が存在していることが分かりました。
     竪穴建物のほとんどは調査区外に広がっており、建物の北西角部だけを検出しました。この建物跡は後世の削平を受け床面だけしか見つかりませんでしたが、平面形が隅丸方形で建物を支える主柱穴1本が見つかりました。また、この建物の壁には土留めのために杭状のものを巡らしていた痕跡が確認出来ました。そのほか、柱穴の中には柱痕跡が確認できるものもあり、調査区外に展開する掘立柱建物が存在していたことがうかがえます。
     今回の調査で、1次調査で確認された集落構造を補足する資料を得ることが出来ました。

    耳環・管玉が出土した様子 耳環・管玉が出土した様子 耳環・管玉が出土した様子
    遺構検出状況(西より) 調査風景(東より) 柱穴から出土した土器
    (北東より)
    耳環・管玉が出土した様子 耳環・管玉が出土した様子 耳環・管玉が出土した様子
    半掘した柱穴(北より) 遺構完掘状況(南より) 1次調査の遺物展示
    (土器に触れる:昼休み)
    調査地の位置

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