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余土中学校構内遺跡(よどちゅうがっこうこうないいせき)

    開催日
    遺跡名
    サイズ
    DL
  • 平成27年4月17日(金)
    未開催
  • 余土中学校構内遺跡

    4.82MB

    PDF
    1.遺跡の立地・環境

    調査地は、松山平野西側の重信川河口から約4km上流の右岸に立地します。
    調査地周辺は旧重信川の氾濫原と考えられ、これまでに近辺での遺跡の存在は知られていませんでしたが、平成25年に発掘調査を行った西方約900mの外環状線の道路建設に伴う余戸払川遺跡の調査で、弥生時代後期の墓域と中世の集落が見つかり、多数の遺物が出土しました。

    2.今回の調査で検出した遺構
    弥生時代前期から弥生時代後期の遺構を検出しました。
    ・ 溝5条 ・土坑15基 ・柱穴42基
    3.出土した遺物
     弥生土器(甕・壺・支脚) : 弥生時代前期~後期
     石 器 (石斧) : 弥生時代
     石 材 : サヌカイト(香川県産)、緑色片岩(砥部川産)
    4.わかったこと
     今回の調査において、遺構検出面の上には弥生土器が出土する遺物包含層が調査区全域に20~30cmの厚さで堆積していることが分かりました。この遺物包含層の下から遺構が調査区全域に見つかり、弥生時代前期から後期にかけての集落が存在していたことが分かりました。
      溝は調査区の地形がやや低い南側に集中して東西方向に延びていました。なかでもSD1は、小規模な溝ですが、弥生土器に混じり、石器の未成品が多数出土しており、集落内で石器製作が行われていた可能性が考えられます。
     この集落は、遺構の密度や地形などから範囲はさらに北側へ広がるものと想定されます。
    耳環・管玉が出土した様子 須恵器が出土した様子 須恵器が出土した様子
    遺構完掘状況
    (北東より)
    溝1遺物出土状況
    (南より)
    調査風景(北より)
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