2023年4月17日 更新
松山市民会館アラカルトをご覧いただき、ありがとうございます。
前回のアラカルトでは、能舞台の鏡板に描かれた松とコケの話をしました。
能舞台には、松の他にも植物が描かれているのをご存じですか?
知っている方はなかなかのツウですね。
実は、竹も描かれているのです。
場所は舞台に向かって右手奥です。
能舞台を正面からではなく、左斜めから見れば竹の絵を見つけることができます。
曲がりくねった老松(おいまつ)とは対照的に、上に向かってすっと伸びた若竹(わかたけ)が生き生きと描かれています。
竹は成長が早く繁殖力があり、子孫繁栄を表しているといわれています。
このように、市民会館の能舞台に描かれているのは松と竹ですが、全国には、松に寄り添う形で「梅」も描かれた能舞台があります。
余談ですが・・・
鏡板に描かれたコケの種類は、ウメノキゴケ(梅の木苔)だそうです。
またひとつ能舞台を観る楽しみができましたね。
それでは、今回はこのあたりで・・・
また、次回をお楽しみに!