樽味四反地遺跡8次調査地

えひめけんまつやましたるみ4ちょうめ
愛媛県松山市樽味4丁目

この調査は2003年4月から9月にかけて松山市道樽味溝辺線の道路改良工事にともなって実施しました。 調査の結果、古墳時代初頭以前の溝、古墳時代初頭の超大型建物跡、古代の土坑、中世の土坑などがみつかりました。
特に古墳時代初頭の超大型建物跡は梁間6間(南北方向11.5m)×桁行6間(東西方向13.3m)、床面積152.9㎡を測る超大型の総柱建物で、高床構造の建物だったと考えられます。
また、建物の中央にある柱穴が他と比べて大きく深いことから、天井まで柱がとおる『屋内棟持ち柱』であった可能性があり、さらに建物の周囲には縁(えん)や庇(ひさし)が取り付いていた可能性も考えられます。

この超大型建物は平成10年度の樽味四反地遺跡6次調査地で確認された大型建物(床面積128.6㎡)とほぼ同時期のもので、また5mという近接した位置で見つかっていることから、建物の配置が計画的におこなわれたことが分かります。

樽味四反地遺跡8次調査地