樽味四反地遺跡6次調査地

えひめけんまつやましたるみ4ちょうめ
愛媛県松山市樽味4丁目

調査は、1998年5月から12月にかけて松山市教育委員会文化教育課(現文化財課)が担当し、国庫補助事業として学術調査を実施しました。
調査の結果、弥生時代から近世までの遺構が確認されていますが、特に弥生時代後期終末から古墳時代初頭と考えられる大型の掘立柱建物跡が見つかっています。
大型の掘立柱建物跡は、桁行6間(12.72m)×梁行6間(10.11m)、床面積128.60㎡を測る大型の総柱建物で、建物と平行した位置に、建物を区画する可能性が高い柵列と溝が確認されています。

この時期の掘立柱建物としては西日本でも最大級で、有力者の居館跡である可能性が高いと考えられますが、近年この隣接地(樽味四反地遺跡8次調査地)において同規模の掘立柱建物が確認されたことによって、その重要性がさらに高まりました。

樽味四反地遺跡6次調査地