『東野森ノ木遺跡7次調査』 (松山市東野一丁目)で遺跡の発掘調査を行っています。
本調査地は、松山市埋蔵文化財包蔵地「No.81 樽味遺跡」内の標高45.0m~46.2mに所在します。周辺の遺跡には西側に樽味四反地遺跡、枝松遺跡、束本遺跡などがあり、弥生時代から中世の集落関連遺構が多数検出されています。調査地近隣の北西側から北東側にかけては縄文時代晩期の土坑や弥生時代の竪穴建物跡のほか中世の遺構を検出した樽味立添遺跡3次調査や東野森ノ木遺跡1~3次調査があり、本調査地周辺には縄文時代から中世にかけて継続的に集落が営まれていたことが明らかになっています。 以上のことから、本調査地においても縄文時代から中世にかけての集落関連遺構の広がりが予想されます。