公益財団法人 松山市文化・スポーツ振興財団

コスモシアター

上のメニューの天体案内に、肉眼で自宅から見える現象を紹介しておりますので、ぜひ夜空を眺めて見てください。


コスモシアターは、四国最大級のプラネタリウムです。
ドームスクリーンは、直径23メートル、座席数は280席、一方向傾斜型(約30度傾いた構造)です。現行機種のQシステム(Q1221-HD)は、高品質のビデオプロジェクターとコンピューターを組み合わせたプラネタリウム用デジタル投映システムです。魚眼レンズにより175度の画角を持ち、一般用、学習用、幼児用番組など、多数の番組を取り揃えています。(旧型のプラネタリウム投影機(光学式)は、五藤光学製のGSS1型機。投影できる星は、明るさで約7.5等級、約25,000個。美しい天の川や変光星、明るいものなら星雲星団もほぼ肉眼で見たイメージで表現。現在は、学習番組等の補助として活用。)

 

上映番組

上映開始時間 (休館日を除く)

※貸館利用のため、5/17(土)11時のプラネタリウム番組はお休みします。ご了承ください。

(午後は通常通り上映します)

状況によっては変更となる場合があります。

2/15~ (休館日を除く)
 平日 土・日・祝日
11時 (団体利用) プラネタリウム ドラえもん 宇宙の模型
13時 プラネタリウムでチコちゃんに叱られる!2(約23分)
14時 プラネタリウム ドラえもん 宇宙の模型 (約28分)
15時 MMX 火星衛星探査計画 (約40分)
16時 季節の星空                (約35分)
  • 都合により変更する場合もございますので、ご了承ください。
  • 番組の途中でご入場はできません。開始5分前までには、入場券をお買い求めて入場をお願いいたします。
  • 入場券は各15分前から発売予定です。なお毎回入れ替えとなり、各回それぞれに入場券が必要となります。

 

各回入場料金

 

※令和7年4月1日より、料金が変わりました。

大人 480円
小人(4歳から中学生まで) 240円
・入場券の発売は、開始時間の15分前からとなります。また、開場は開始5分前の予定です。ただし、多客時はこれより前になる場合がございます。
・団体でのご利用の場合は、金額が異なります。詳しくは団体利用案内をご覧ください。
キャッシュレス決済に係るご案内(令和6年12月2日より)
  • ●領収書は発行できません。
    ●分割払いやポイント払いはできません。
    ●窓口で「電子マネー」のチャージはできません。
    ●現金との併用など、支払方法の併用はできません。
    ●発行するレシートに、「ただし書き」などの記入はできません。
    ●決済が完了した後の、取消や返金はご遠慮下さい。
  • ※領収書が必要な方は、現金でのお支払いをお願いします。

 

キャッシュレス決済の種類(24種類)

・クレジットカード

 Visa、Mastercard、JCB、AMEX、Discover、Diners

・電子マネーiD

 楽天Edy、WAON、nanaco、QUICPay、

 交通系ICカード(Kitaca、Suica、PASMO、TOICA、manaca、ICOCA、SUGOCA、nimoca、はやかけん)

 ※PiTaPaは利用できません

・コード決済

 楽天Pay、d払い、PayPay、auPay

 

番組紹介

「プラネタリウム ドラえもん 宇宙の模型」

    • 全天周デジタル番組
    • 好評上映中 令和6年(2024年)12月1日(日)から令和7年(2025年)11月30日(日)まで
    • <配給>コニカミノルタプラネタリウム株式会社

©藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK
「無断転載を禁止します」

 

スネ夫からハワイで見た満天の星に感動したという自慢話を聞いたのび太たち。満天の星を見た事が無いのび太は悔しがり、ドラえもんに相談すると、室内にいながら旅行気分が味わえるひみつ道具『室内旅行機』を取り出し、のび太の部屋にハワイの満天の星を映し出してくれました。ドラえもんから、人は太古の昔から星空を見て、それぞれに思いを巡らし、宇宙を理解しようとさまざまな「宇宙の模型」が作られてきたという話を聞きます。
宇宙の姿を確かめるために、マイクロコピーで本物の宇宙を完全に再現している『天球儀』の中へ入るのび太たち。宇宙船に乗って宇宙旅行に出かけるも、ブラックホールへと近づきすぎてしまい吸い寄せられそうに!のび太たちは無事に地球に戻ることができるでしょうか!?

上映時間:約28分

 

予告編はこちら

 

©藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK

「無断転載を禁止します」

「MMX 火星衛星探査計画」

  • 全天周デジタル番組
  • 好評上映中 令和6年(2024年)12月1日(日)から令和7年(2025年)11月30日(日)まで
  • <配給>株式会社五藤光学研究所

©MMX製作委員会

MMXミッションは、「はやぶさ」「はやぶさ2」の技術を受け継ぎ、火星の衛星フォボスに着陸してサンプルを持ち帰るという意欲的なミッションです。作品ではミッションの紹介にとどまらず、はやぶさ2が持ち帰ったリュウグウのサンプル解析の結果や、人類と宇宙のかかわりという広い視野で、宇宙探査の意義を描き出します。MMX探査機だけでなく、「のぞみ」「あかつき」「はやぶさ2」などの探査機や、次世代を担う日本の次期基幹ロケット「H3」も登場します。

上映時間:約40分

 

予告編はこちら

 

監督 上坂浩光
監督の言葉
MMXミッションは、「はやぶさ」「はやぶさ2」の技術を受け継ぎ、火星の衛星フォボスに着陸してサンプルを持ち帰るという意欲的なミッションです。小惑星に比べ、火星の大きな重力のもとでの探査は格段の厳しさがあります。
フォボスは小惑星と似通った組成を持つ衛星として知られ、その起源は謎に包まれています。また火星に近い軌道を回ることから隕石によって巻き上げられた火星の物質があると予測されています。そこに着陸しサンプルを持ち帰ることができれば、フォボスのみならず、火星からの世界初サンプルリターンが達成されるかもしれません。この作品では、MMXのミッション紹介にとどまらず、はやぶさ2が持ち帰ったリュウグウのサンプル解析の結果や、人類と宇宙のかかわりという広い視野で、宇宙探査の意義を描き出します。

 

©MMX製作委員会

「無断転載を禁止します」

「プラネタリウムでチコちゃんに叱られる! 2

 チコとキョエの星空タイムトラベル

 謎のラニアケア超銀河団」

  • 全天周デジタル番組
  • 好評上映中 令和7年(2025年)2月15日(土)から令和8年(2026年)2月13日(金) まで
  • <製作・配給>株式会社五藤光学研究所

 

大人のみなさん、そして子供のみなさん、宇宙のこと、ちゃんと答えられますか?何も考えないでのほほんと夜空を見上げていると、チコちゃんに叱られますよ!今回は誰もが見上げることができる「星空」がテーマ。夜空にまつわる不思議や疑問がドームいっぱいに広がります!

上映時間:約23分

 

「チコちゃんに叱られる!」©NHK

「無断転載を禁止します」

花鳥風月 星ごよみ
  • 全天周デジタル番組
  • 団体予約番組
  • <配給>コニカミノルタ プラネタリウム株式会社

ナレーション:水樹奈々
音楽:姫神/星 吉紀

日本の四季の風情や星座を、「春分」「夏至」「立秋」「大寒」などの二十四節気(にじゅうしせっき)とともに紹介する作品です。
季節の星空だけでなく、桜の花びら舞う春、蛍の飛びかう夏、中秋の名月、深々と降り積もる雪など、その季節ならではの日本の美しい風景を臨場感たっぷりに投映します。
日本人の繊細な感性を育んできた四季の移ろいを感じ、純粋な気持ちで花鳥風月をめでる。そんな豊かな心を取り戻してくれるひとときです。
上映時間:約26分

「無断転載を禁止します」
季節の星空
  • デジタルプラネタリウム
  • 好評上映中(通年)

四季それぞれの見られる星や星座をデジタル映像で紹介していきます。

番組は、春、夏、秋、冬の4種類あり、季節ごとに変わっていきます。

上映時間:約35分

観望会のお知らせ

令和7年5月4日(日) 19:30~ 「月と春の星を見よう」」

【料金】200円(4歳以上)【定員】先着50人(事前申込)

星空の解説を受けた後、天体望遠鏡を使って、月や春の星を観察します。

なお、天気が悪い場合は、コスモシアターで月や春の星座のお話などを解説します。

(状況によっては変更となる場合があります)

 

定員50人程度で、電話での先着順で受け付けております。
料金は1人200円(4歳以上)※月が見えないと予想される天気の場合、中止となりますので、当日ご確認ください。

ただし、コロナウイルス感染症拡大などの今後の状況により、中止となる場合もございますので、事前にご確認ください。

 

団体利用案内

コスモシアターでは、団体でのご利用を承っております。学校行事などに是非ご活用ください!

ご利用料金について
・団体利用の扱い 原則として、4才以上の方が10名以上にさせていただきます。
・※学校団体などが学校の行事でご利用される場合は、10名以下でもご利用できますので、お問合せください。
・ご利用可能時間帯 平日の9:00から17:00(学校の長期休暇を除く)
 団体専用利用の「幼児用番組」「学習用番組」につきましては、お問合せください。
 一般番組は下記の割引料金でご利用になれます。
 30人以上49人まで…1割引き
 50人以上99人まで…2割引き
 100人以上 …………3割引き
ご利用にあたっての注意事項
  • 団体でご利用の場合は、1週間前までに、事前にお電話でご予約をお願いいたします。
  • 団体予約受付は先着順に行っております。番組内容や開始時間は、先着順に決定いたします。
  • 人数が多い場合、入退場に時間がかかる場合がございます。ご利用の15分前までには、到着するようにご計画ください。
  • 都合により、他の団体のお客様と、同時にご利用いただくことがありますのでご了承ください。
  • 貸し切りバスで、ご利用する場合は、駐車場に限りがございますので、事前にご予約ください。
  • 電子メールでの団体予約はうけつけておりませんので、あらかじめご了承下さい。

 

投影番組
幼児用プラネタリウム番組はこちら
  • 全天周デジタル番組

これからご紹介するプラネタリウム番組は、幼稚園児、保育園児、小学校低学年児童を対象にした作品です。
これらの作品は、 楽しいキャラクターが登場し、星の世界などをわかりやすく案内する、こどもたちの情操教育が高められる内容になっています。

学習用プラネタリウム番組はこちら
  • 全天周デジタル番組

コスモシアターではこどもたちの理科教育のお役に立てるよう、学習用番組の投影も行っております。
学校の授業中では扱いづらい天体も、プラネタリウムを使えば、視覚、感覚の両面から天体、星というものをとらえることができ、学習効率の向上が望めます。これからご紹介する学習用番組は、難しいことにかたよることなく、こどもたちが興味をもって見れるような内容になっています。

貸館案内

コスモシアターは広く皆様にご利用いただけるよう、貸館も行っております。

※なお、プラネタリウム番組の投影などで使用できない場合がありますので、詳しくはお問い合わせください。

活用例
  • アマチュア音楽愛好家による演奏会
  • 音楽教室の発表会
  • 小規模なコンサート
  • ビデオ映像を活用した各種講演会、セミナー、研修会
  • 総会などの各種会合
料金表

 

天体案内

 今月の星空

夕方、西の空に木星が輝いています。また、西の高い空に火星があります。ただし、木星ほど明るくないので、注意が必要です。
いっぽう、夜空の星座は、西の空に冬の星座が輝いています。そして、南から東に目を向けると、春の星座が輝きます。今月は、冬から春へと季節が移り変わる途中の星空となります。
南の空の春の星座は、空高くしし座があります。しし座には、1等星レグルスが輝いています。また、しし座のデネボラと、おとめ座のスピカ、うしかい座のアルクトゥルスを結ぶと春の大三角が完成します。
北の空を眺めると、おおぐま座に輝く、北斗七星が見つかります。この北斗七星の柄の部分を伸ばすカーブを、春の大曲線と呼びます。このカ-ブの途中には、スピカ、アルクトゥルスが輝いています。
そして、さらに先に、四角形の形が目印になる、からす座が見えています。
また、頭の上やや西よりに、かに座が輝き、その西側にふたご座があります。そして、南西の空に見える、冬の大三角やオリオン座などは、高度が低くなり、だんだんと見つけにくくなってきました。

4月の星空ガイド

4月の月の満ち欠け
5日(土) 13日(日) 21日(月) 28日(月)
上弦 満月 下弦 新月
夕方南の空に
月が見える
月明かりで夜空が明るく
星が見つけにくい
明け方南の空に
月が見える
星を見るのに
絶好のチャンス

 

惑星の動き
水星 金星 火星 木星 土星
見える方向 下旬以降の明け方、東の低い空 中旬以降の明け方、東の低い空 夜の初めの南から西の

夜の初めの西の空

下旬以降の明け方、東の低い空
見える星座 くじら座~うお座 うお座 ふたご座~かに座 おうし座 うお座
明るさ 1~0等星 -4.5等星 0~1等星 -2等星 1等星

 

 4月の天文現象
  2日(水)~3日(木)、西の高い空で、月と木星が並んで輝く
 2日(水)の20時ころ、西の高い空を見上げると、半月より少し細めの月が輝いています。そして、この月の左上を見ると、たいへん明るい星があるのが分かります。この明るい星が、木星です。なお、翌日の3日(木)には、月が木星の上側に移動します。できれば、2日連続でご覧ください。なお、木星の左下にオレンジ色の星が見えています。こちらが、おうし座のアルデバランです。木星との色の違いがよく分かり、目につくでしょう。
  5日(土)、西の高い空で、月と火星が並んで輝く
  5日(土)の21時ころ、西の空の高いところに、ほぼ半分に欠けた月が見えます。そして、この月の上側を見ると、三つの星が並んでいるのが分かるでしょう。ほとんど同じ明るさですが、左端の星がいちばん明るく見えます。この星が火星です。そして、火星の右側がふたご座のポルックス、さらに右側がカストルになります。明るさは、火星、ポルックス、カストルと少しずつ暗くなりますが、ほぼ同じくらいなので、月との並びが目につくでしょう。
 13日(日)、ピンクムーン
  4月の満月を、ピンクムーンと呼びます。なぜこの名前が付いたか、正確な理由は分かりませんが、花が美しく咲くころから、ついたのかもしれません。4月の空はかすみがかかり、空がぼんやりと白くなることが多くなります。このため、月もぼんやりと見えることが多くなります。また、大気の影響で赤く見えることもあります。さて、どんな色に見えるでしょうか?月の色が変わって見えるのは、19時30分から20時ころです。月が空高く昇ると、白色になるので、20時ころまでがチャンスです。月の見える方向は、東の空です。高さが低いので、見晴らしがいい所でご覧ください。なお、今回は13日(日)の明け方の月がほぼまん丸になります。このため、12日(土)の20時ころは満月の少し前、13日の20時ころは、満月のあとになります。ただし、この差はわずかなので、どちらの日も満月と同じようにまん丸に見えます。ちなみに、13日明け方が今年いちばん小さく見える満月、ミニマムムーン(マイクロムーン)となります。
 22日(火)、こと座流星群が極大
こと座流星群は、22日(火)の夜に極大(一番多くなる)となります。こと座は、真夜中前に昇り、明け方にかけ、だんだん高くなります。よって、22日深夜から23日(水)の明け方に、たくさんの流星を見ることができます。
ただし、22日夜から23日の明け方は、月明りがほとんどなく、いい条件です。松山市内では、23日の明け方前に、見られる流星の数は、1時間あたり3~5個程度見られるでしょう。そして、街明かりのない条件が良い所では、1時間に10個以上の流星が、見られるかもしれません。なお、主に見られるのは東の空で、23日午前0時以降になります。
 25日(金)、明け方の空で、月と金星、土星が並んで輝く
 25日(金)の午前4時30分ころ、東の空に細い月が輝いています。そして、この月の少し左を見ると、たいへん明るい星が見えます。この星が、金星です。金星は、星の中で一番明るく、大変目立つ存在です。
そして、月の左下を見ると、明るめ星が見えてきます。ただし、金星ほどは明るくありません。この星が、土星です。土星の高度が低いので、東の方向に障害物がないところでさがして見てください。
さて、翌日の26日(土)になると、月は金星から離れ、たいへん高度が低くなります。そして、水星に近づきます。ただし、高さがさらに低くなるので、たいへん見つけにくいと思われます。この月と水星の接近を見る場合は、少し時間をおいて、午前4時45分ころに、小さな双眼鏡などを使って観察するといいでしょう。
 北極星を見つけよう

北極星は、ほぼ真北に見え、ほとんど動くことがなく、北の方位を教えてくれる星です。しかし、明るさは2等星で、特別明るい星ではなく、時々わからなくなることがあります。
こんな時は、北斗七星の星の並びから、見つけることができるのです。北極星の場所は、右のように、北斗七星の端の二つの星を結んで、その間隔を5倍延ばした所となります。
北の空の星は、北極星をほぼ中心に、時計の針と反対方向に動いています。このように北極星は、北の方位を教えてくれるだけでなく、星の動きもお教えてくれますので、もし北斗七星が見つかったら、北極星を捜してみて下さい。なお、右の図の方法で、カシオペヤ座からも北極星を見つけることができます。ただ春の時期は、カシオペヤ座の高度が低く、見つけるのは難しいでしょう。

 

上旬の夕方、19時ころには、西の低い空に金星が見えますが、中旬以降は見えなくなります。
そして、夜の初めころには、西の空に大変明るい木星が目立ちます。また、頭の真上近くに、赤い惑星が火星が見えます。西から南の空に目を向けると、冬の星座が輝いています。そして、南から東に目を向けると、春の星座が輝きます。今月は、冬から春へと季節が移り変わる途中の星空となります。まず南西の空には、四角の形と三ツ星で有名なオリオン座が見つかります。オリオン座には、ベテルギウスとリゲルの2つの1等星があります。このうちベテルギウスと左下に輝くおおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンを結ぶと、冬の大三角完成します。頭の真上を眺めると、ふたご座のポルックスとカストルが仲良く並んでいるのが見つかります。そして、オリオン座の西側には、おうし座のアルデバラン、さらに北側には、ぎょしゃ座のカペラが見えています。東の空には、春の星座しし座が昇ってきています。しし座には、1等星レグルスが見えています。また、地平線付近に目を向けると、北東の空にうしかい座のアルクトゥルスが見つかります。さらに、北東の空を眺めると、おおぐま座に輝く、北斗七星が見つかります。この北斗七星が空高くなると、季節は春本番となります。

 

3月の星空ガイド

3月の月の満ち欠け
7日(金) 14日(金) 22日(土) 29日(土)
上弦 満月 下弦 新月
夕方南の空に月が見える 月明かりで夜空が明るく星が見つけにくい 明け方南の空に月が見える 星を見るのに絶好のチャンス

 

惑星の動き
水星 金星 火星 木星 土星
見える方向

上旬の夕方西の低い空

上旬の夕方西の低い空

夜の初めの南の空

夜の初めの西の高い空 見かけ上太陽に近く見つけるのは難しい
見える星座 うお座 うお座 ふたご座 おうし座 —–
明るさ 0~1等星 -4.5等星 0等星 -2.5等星 —–

 

   3月の天文現象
 2日(日)、夕方の空で、月と金星が並んで輝く
 2日(日)の19時ころ、西の空に細い月が輝いています。そして、この月の少し右を見ると、たいへん明るい星が見えます。この星が、金星です。金星は、星の中で一番明るく、大変目立つ存在です。日の入りは、18時5分ころなので、夕焼けが明るい、18時30分ころから見えるようになります。
さて、前日の1日(土)は、金星から下に離れて月が見えます。月の高度が低く、見晴らしのいい所でないと、見つけるのが難しいかもしれません。もし見つかれば、月のすぐ下に、水星があります。金星ほど明るくはありませんが、1等星より明るい星なので、肉眼でも見えるでしょう。なお、水星を見るには、18時40分ころから、月を探して見てください。できるだけ早めの方が、水星の高度が高いので、見つけやすいでしょう。
なお、3日(月)になると、月は金星の上側に離れ、月と金星の接近は終了となります。ちなみに、金星は3月中旬ころになると、見かけ上太陽に近づき、しだいに見つけにくくなります。そして、4月中旬以降は、明けの明星となり、明け方東の空に見えるようになります。
 6日(木)、西の高い空で、月と木星が並んで輝く
 6日(木)の20時ころ、西の高い空を見上げると、半月より少し細めの月が輝いています。そして、この月のすぐ右側(南側)を見ると、大変明るい星があるのが分かります。この明るい星が、木星です。肉眼でよく見えますので、ぜひご覧ください。なお、木星の右側(南側)に、オレンジ色の星も見えています。木星より暗いのですが、1等星なので、肉眼でもよく見えます。こちらの星が、おうし座のアルデバランです。木星との色の違いがはっきりしているので、目につくでしょう。
 8日(土)~9日(日)、南の空で、月と火星が並んで輝く
 月と木星の接近が見られた2日後、8日(土)の20時ころ、南の空の高いところ、ほぼ頭の真上に月が見えます。そして、この月の東側を見ると、オレンジ色の明るい星が見えます。この星が火星です。木星ほどは明るくないのですが、1等星より明るいので、目立つでしょう。
ところで、火星のすぐ東側に、上下に二つの星が見えてきます。上側が、ふたご座のカストル、下側がポルックスです。火星と三角形に並んでいますので、ぜひ探してみてください。
そして、9日(日)になると、月は火星の東側に移動し、ふたご座のポルックスの近くに移動します。月と火星、ふたご座のカストル、ポルックスの並びが変わりますので、晴れましたら、連続で観察してください。
 8日(土)、水星が見ごろ
 惑星の水星が、8日(土)に東方最大離角となり、見ごろとなります。東方最大離角は、見かけ上太陽の東側に最も離れる日なので、夕方の西の空に見えます。この日は、金星が水星を見つける目印になります。18時45分ころから19時ころ、西の低い空に目を向けてください。まず、金星が見つかります。そして、金星の少し左下に星が見えたら、その星が水星です。1日は、月と水星が並んで見えるのですが、水星の高度は低いので、8日ころが見つけやすくなります。なお、水星が見やすいのは、8日だけでなく、5日(水)から9日(日)ころまで続きます。
 北極星を見つけよう
北極星は、ほぼ真北に見え、ほとんど動くことがなく、北の方位を教えてくれる星です。しかし、明るさは2等星で、特別明るい星ではなく、時々わからなくなることがあります。
こんな時は、北斗七星の星の並びから、見つけることができるのです。北極星の場所は、右のように、北斗七星の端の二つの星を結んで、その間隔を5倍延ばした所となります。
北の空の星は、北極星をほぼ中心に、時計の針と反対方向に動いています。このように北極星は、北の方位を教えてくれるだけでなく、星の動きもお教えてくれますので、もし北斗七星が見つかったら、北極星を捜してみて下さい。なお、右の図の方法で、カシオペヤ座からも北極星を見つけることができます。ただ春の時期は、カシオペヤ座の高度が低く、見つけるのは難しいでしょう。