10月初旬に種撒きをした多目的グラウンド。
撒いた種から「冬芝(ふゆしば)」が綺麗に育ちました。
「冬芝」は最低気温が5℃以下になるまで
成長しますのでほぼ毎週2回「芝刈り」を行います。
芝生が成長するには、肥料も欠かせませんので
先日、芝生用の肥料を機械散布しました。
そんなグラウンドのすぐ傍では、
綺麗に紅葉した「ナンキンハゼ(南京櫨)」が観られます。
「ナンキンハゼ」は、中国南部が原産。
江戸時代に日本に入ってきた植物で
公園の樹木や街路樹として多く植えられています。
この木は「紅葉」と枝先の「白い種」が印象的です。
葉っぱをすべて落としても、枝先に白い種だけが残り、
ヒヨドリ・ムクドリ・キジバト・シジュウカラ
・ハシブトガラスなど冬の間の野鳥の
貴重な食料となります。
この時期、黒く熟した実が落下して、中の白い種だけ枝先に残ります。
この白い種は、クリスマスリースに使われることもあります。
中国では昔、この白い部分から「ロウ(蝋)」の成分を採取して
「ロウソク」をつくっていたようです。
日本の「和ろうそく」は「ウルシ科のハゼ」からつくられることが多いですが
「ウルシ科のハゼ」は、触ると皮膚をかぶれさせることで有名です。
「ナンキンハゼ」は「トウダイグサ科」なので枝や葉、樹液に触れても
「ウルシ」のように皮膚がかぶれることは、ほぼありません。
ただし、この白い実には有毒成分は含まれていますので、
皮膚のかぶれや、飲み込むと下痢や腹痛、吐き気などを
引き起こします。
「ナンキンハゼ」の紅葉した「葉っぱ」は、
可愛らしい「ハート型」です。
野外活動センターではいろいろな紅葉が観られます。
芝生広場周辺で先週までの鮮やかな紅葉だった「モミジバフウ」は
この数日の冷え込みと冷たい風でかなり葉を落としてしまいました。
この時期は、オートキャンプ場や常設テント周辺の
「メタセコイヤ」の「黄色」と「イロハカエデ」の「紅色」が
青空に這えて綺麗なコントラストを魅せてくれます。
野外活動センターの紅葉も、あとわずか。
だんだん木々の梢(こずえ)から空がよく見える
季節になりました。
落ち葉踏みも楽しい野外活動センターへ
是非、遊びに来てください。