野外活動センターの「多目的グラウンド」
「天然芝」で思いっきりプレイできるので本物の芝生の気持ちよさを
感じてもらえたサッカー少年少女も多いと思います。
そんな「多目的グラウンド」ですが、グラウンドの芝生は
自然に生えているわけではありません。
肥料や水を管理し、芝の根が成長しやすい状態の土にして
定期的に機械を使って芝の成長を管理する「芝刈り」をしています。
芝生は、生育温度で高温に強い「夏芝(なつしば・暖地型芝)」と
低温に強い「冬芝(ふゆしば・寒地型芝)」の
大きく二つに分類されます。
野外活動センターの「多目的グラウンド」は、
この「夏芝【ティフトン芝】」と
「冬芝【ペレニアルライグラス芝】」を混在させて生育し
一年中「緑の芝生」を保つようにしています。
9月末から10月初旬には次第に枯れて茶色くなる「夏芝」を
「冬芝」へと切り替える「冬芝」の種まき作業をしました。
気温が25℃以上で最も生育する「夏芝(暖地型芝)」を休ませ、
気温25℃以下を好む「冬芝(寒地型芝)」を生育させる作業です。
9月末には「夏芝」の根と昨年の「冬芝」の古い根を
機械で地表部から3cm程度の深さまででカットする
「バーチカルカット」作業を行います。
根の発根を促し水はけをよくして芝を活性化させる大切な作業です。
次に「サッチング」と呼ばれる土の中の「そうじ」をする作業で
「枯死した不要な芝の堆積物(サッチ)」を取り除きます。
芝の表面は地面に出てきた「サッチ」でデコボコになります。
そうじ機で吸い取って捨てる必要がありますので
「スイーパー」と呼ばれる乗用の大きなそうじ機で
「バーチカルカット」をするトラクターの後を追いかけて
「サッチ」を吸い込みます。
「サッチ」が片付けられると気持ちいいグラウンドが
再び姿を現します。
10月初めに地面に機械で穴を開けて
新鮮な空気と肥料を直接根に送る「エアレーション」作業をし
肥料を撒いて「冬芝」の種を撒きしました。
この作業を「オーバーシード」といいます。
撒いた「冬芝」の種は1~2週間で発芽します。
「夏芝」は晩秋に葉が枯れて根は「休眠」して「越冬」します。
「冬芝」は気温15~20℃で成長します。
5℃以下で成長は止まりますが葉が枯れることはありません。
今年は種まきから数日間、グラウンドには恵みの雨がつづきました。
「冬芝」の葉が成長を始め、綺麗な「緑」になりました。
新芽が出そろい、根を張るまで、しばらくは「養生期間」ですが
11月には「緑の天然芝」のグラウンドでスポーツを
思いっきり楽しんでもらいたいと願っています。
野外活動センターにお越しの際には
「多目的グラウンド」にもお越しください。
併設の「グラウンド管理棟」はトレーニングルームや
会議室等、多目的にご利用いただける施設です。
(詳しくは「レインボーハイランド」のホームページをご覧ください。)