野外活動センターでも彼岸花が咲き始めました。
暑い日も続きましたが雨の降る日も増えてきました。
ひと雨ごとに、季節は少しづつ秋へと進んでいるようです。
そんな恵みの雨で、野外活動センターの森では、ひっそり暮らす生き物が姿を現します。
——— それは「きのこ」です。
自然界には植物でも動物でもない「菌類(きんるい)」という生き物がいます。
「菌類」は、森の生態系の循環には欠かせない存在です。
植物や動物の遺体などの有機物を分解して植物の栄養となるように土に戻す役割を
果たしている「森の掃除屋さん」です。
一説には地球上には150万種以上の「菌類」がいるそうで、
そのうち名前のついている「菌類」は約10万種だそうですが、
その一部に一般的に「きのこ」と呼ばれる姿になる「菌類」がいます。
「きのこ」は世界中で約2万種、そのうち日本には約4千~5千種いるそうです。
実は「きのこ」は1年中あります。「きのこ」=「秋の味覚」のイメージは、
秋は大型の「きのこ」が目立ち、秋に旬を迎える「きのこ」も多いので
「秋」の代表のようにとらえられています。 そのため俳句の秋の季語にもなっています。
野外活動センターを散策していると、森のあちこちでいろいろな「きのこ」がみられます。
「きのこ」は「菌糸(きんし)」と「胞子(ほうし)」でその種を守り増やしていきますが、
「きのこ」は森の生き物の食料にもなります。
もちろん旬な「きのこ」は人間にとっても「秋の味覚」として楽しみなものですが、
自然界には「危険」な「毒きのこ」もたくさん生えています。
日本の「きのこ」には 約200種類の「毒きのこ」があると云われています。
その中には食中毒だけでなく致死性の高い「猛毒」のものもあります。
食用の「きのこ」と非常に よく似た「毒きのこ」もあります。
そのため食中毒などの事故も毎年のように報道されています。
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★野生の「きのこ」は、
①「採らない」
②「食べない」
③「人にあげない」 を
「原則」にしましょう!
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食用の安全な「秋の旬なきのこ」は、スーパーや食料品店で購入できます。
この秋に収穫された美味しい「新米」と一緒に「きのこの炊き込みご飯」を
野外活動センターの炊事棟をご利用いただき、
野趣あふれる薪で炊いてみてはいかがでしょうか!
きっとご家族やグループで楽しめると思います。
食欲の秋、スポーツの秋を楽しめる野外活動センターに是非お越しください。