home 野活の四季 野外活動センターの四季だより -27-

野外活動センターの四季だより -27-

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台風一過 9月に入って暑さも一息つくかと思いましたが、まだまだ残暑が厳しいですね。

台風の後、野外活動センターのあじさいロードの「あじさい」の葉の裏で

大きな「カタツムリ」を見つけました。

「あじさい」に「カタツムリ」は「梅雨時期」の「雨」の描写ですが、

活発に活動する時期と天敵から隠れることのできる大きな葉が茂るあじさいの時期が

重なるので「雨」と「あじさい」と「カタツムリ」のイメージが出来たようです。

暑い夏場の「カタツムリ」は、直射日光や乾燥を嫌って、「夏眠(かみん)」といって、

植物の茎や根元の落葉の下、アジサイの葉裏や幹等等でしっとりと雨を感じるまで

殻にこもってしまいます。夏に「カタツムリ」のイメージが無くなるのはこの為ですね。

 

カタツムリは、コケや落葉、木の芽などを食べる雑食性の生き物です。

一説では有毒性のある「あじさいの葉」は食べないようですが、茎の皮は食べているそうです。

酷暑の続いたこの夏ですが、台風の雨の後、見られたのはなんだか宝物をもらった感じです。

カタツムリは「陸産貝類(りくさんかいるい)」という陸上にいる貝の仲間です。

日本全国には800種以上も生息しているそうですが他の動物に比べ行動範囲が狭い為、

いろいろな種が各地の地名から命名され、そこでしか観察できない「ご当地カタツムリ」が

多数存在しているそうです。

台風の雨で「夏眠」から覚めたカタツムリですが、またしばらく雨が降らず暑いと、

また「夏眠」してしまうかもしれませんね。

 

野外活動センターの「あじさい」、残った花はすっかり「秋色」になりました。

この「秋色あじさい」と呼ばれる「アンティークカラー」のあじさいの花を

ドライフラワーとして飾ることもできるようですが、来年の花が綺麗に咲くように

花の時期を終えた7月下旬から遅くても9月上旬は、来年の花が付く新芽を残して

少しだけ短く剪定する「更新剪定」のタイミングです。

この新芽が二股に、来春20~30cm伸びてその先端に一輪ずつ花が咲きます。

剪定しなくても花は咲きますが、年々背丈が伸びて見栄えが悪くなってしまいますので

基本、今年咲いた花の下の葉を確認して3~4段目の新芽を残して剪定します。

また11月頃以降に「冬剪定」といって再来年の花の為に枯れたり込み合った枝を中心に

大きくなり過ぎたあじさいを根本近くで「強剪定」して樹形の回復をする場合もあります。

これは昨年「強剪定」して今シーズン花が咲かなかった枝ですが、背丈は低い状態で

来年の花の準備ができている枝です。

 

野外活動センターのあじさい、また来年の梅雨の頃に綺麗な花で

皆さんに楽しんでいただければと、スタッフで少しずつ剪定作業を続けています。

 

まだまだ残暑厳しいですが、空も秋の気配を感じられるようになりました。

夏の名残りと秋の訪れを感じに野外活動センターに是非遊びに来てください。

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