平成14~15年には市道改良工事に伴って2回の発掘調査が行われ、旧石器時代~近世の生活した痕跡が見つかっています。
小野地区の遺跡紹介15 『上苅屋(かみかりや)遺跡3次・4次調査』 |
旧石器・縄文時代
4次調査では、旧石器時代の動物を獲るためのヤリ先と考えられるナイフ形石器が出土し、3次調査では、縄文時代早期の土器が出土しました。表面には楕円形の模様がみられ、押型文土器と呼ばれる松山平野で最も古い土器のひとつでした。周辺には縄文時代の人々が住んでいた集落があると考えられます。
弥生時代
4次調査では、弥生時代前期~中期の土坑(穴)が見つかり、弥生土器や石器などが出土しました。土坑の中には、土器とともに火を受けた石庖丁や炭化した種子などが廃棄されていたことから、祭祀が行われたことが考えられます。
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