こんにちは。復元室です。
前回のブログ(2021年5月12日)で、小さな土器の破片から土器を復元するようすを紹介しておりましたが、その後、紹介した破片から土器が1点復元できましたのでお知らせします。
約1500年前に作られた古墳時代の須恵器・甕(かめ)で、上(口縁部)から下(底部)までほぼすべての破片がそろっていました(高さ49cm、口径25.6cm)。
ひずみが生じないように、すき間なく接合するのがとても難しかったです。
平面展開 接合できる破片を机の上に並べます |
立体復元 接着しながら立体的に組み上げます |
今回は、平面展開が5日間、立体復元が2日間、計7日間で完成させることができました。
通常、遺跡から見つかった土器は、すべての破片がそろっていることはほとんどありません。したがって、破片がない部分は穴があいた状態になりますので、松山市では復元するときに、加工しやすく補強にもなる「石こう」を使っています。
松山市では、この「石こう」を復元だけではなく、「ふんどう君ペンダント」に変身させる仕事もしています。
ペンダントの完成までには、たくさんの作業工程があり、時間をかけてコツコツ作っています。
お絵かきができるよ!! 『ふんどう君ペンダント』 松山市考古館の受付で販売(1個100円)しています。 |
ペンダントは、児童クラブなどで実施している「出前考古学教室」で人気があります。
みなさん、笑顔で思い思いの絵をかいてくださいます。
それを見て私たちもうれしくなり、ペンダント作りのはげみにもなっています!(^^)!