9月27日(木)、28日(金)の二日間に全国埋蔵文化財法人連絡協議会 中国・四国・九州ブロック会議が開催されました。この会議は毎年開催され、埋蔵文化財に係る事務手続きや調査に関連する諸問題について協議しています。今年は(公財)愛媛県埋蔵文化財センターが開催法人となり、松山市の共済会館で中国・四国・九州の10法人によって協議を行いました。まず全体会では、コンピューター等研究委員会より各種データーの保存・管理について報告されたあと、(公財)安芸高田市地域振興事業団より『甲立第2・3号古墳の確認調査』の事例報告がありました。その後、協議は管理者部会と実務担当者部会とに分かれ協議題の聴取や意見交換が行われました。管理者部会では主に今後の発掘事業の見通しや財団の運営などについて話し合いが行われました。実務担当者部会では発掘現場の管理・安全衛生のほか、デジタルカメラで撮影した画像や遺構・遺物の実測図の保管方法などが協議されました。二日目は当財団が実施している三之丸22次調査と松山城を視察しました。今回の会議では中国・四国・九州から集まった各法人と情報を交換することで、今後の埋蔵文化財保護に関して直面する現状と課題が見えるとともに、指定管理者として何ができるのかを考えさせられる会議でもありました。