鶴塚古墳
こんにちはtakatsukiです。平成30年の2月~3月の間に平井町にある「鶴塚」と呼ばれる塚の調査を行いました。この塚は東西20m、南北16mの範囲で円丘上の高まりをもち、周囲の水田より1.8m~2.5m高くなっていました。調査によって塚の周囲を巡る溝が見つかり、溝の形状から全長42mを測る前方後円墳であることを確認しました。ただし、埋葬施設は過去の開発により失われていました。周溝の調査は、北側のくびれ部と前方部で部分的に行い、土師器・須恵器・埴輪が出土しました。埴輪には「石見型盾形埴輪」と呼ばれる松山市では3例目となる珍しい埴輪が出土しています。そのほか、後円部で見つかった弥生時代の包含層からは、中国地方北部の土器が出土しています。
出土品の一部は、7月14日(土)から開催予定の『掘ったぞな松山2018』に展示します。