鶴塚古墳

投稿者: hajiki in 出土物整理, 発掘調査・試掘調査 | コメントを残す
                                                       鶴塚古墳         

調査前の「鶴塚」 (南より)

後円部調査状況(南西より)

後円部土層堆積状況(西より)ほとんどが現代の堆積層です。一番下のほうの黒い土が弥生時代の包含層です。

調査区全景(北上空より)今年も見つかりました前方後円墳。黒い部分は弥生時代の包含層です。

北側くびれ部の周溝から出土した「石見型盾形埴輪」。松山で3例目らしい。小片で残念。

中国地方北部の弥生中期後半の土器です。注口付の脚付鉢というらしい。松山市ではこんなのありません。このほかの土器も展示予定なので見に来てくださいね。

 こんにちはtakatsukiです。平成30年の2月~3月の間に平井町にある「鶴塚」と呼ばれる塚の調査を行いました。この塚は東西20m、南北16mの範囲で円丘上の高まりをもち、周囲の水田より1.8m~2.5m高くなっていました。調査によって塚の周囲を巡る溝が見つかり、溝の形状から全長42mを測る前方後円墳であることを確認しました。ただし、埋葬施設は過去の開発により失われていました。周溝の調査は、北側のくびれ部と前方部で部分的に行い、土師器・須恵器・埴輪が出土しました。埴輪には「石見型盾形埴輪」と呼ばれる松山市では3例目となる珍しい埴輪が出土しています。そのほか、後円部で見つかった弥生時代の包含層からは、中国地方北部の土器が出土しています。

出土品の一部は、7月14日(土)から開催予定の『掘ったぞな松山2018』に展示します。

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