松山市内石手川にかかる永木橋を渡った南には、中村一丁目、二丁目があります。この地域で平成29年6月22日(木)~10月10日(火)の間、中村松田遺跡7次調査が行われました。
この調査では、弥生時代から古代までの遺構や遺物のほか、AT火山灰の堆積を確認することができました。遺構は溝3条、土坑1基、柱穴1基を検出し、遺物は弥生土器、土師器、須恵器が出土しました。
今回の調査では、河川の氾濫などにより運ばれた火山灰が検出され、松山平野におけるAT火山灰の堆積状況や分布を知るうえで貴重な資料になります。
AT火山灰とは約2万~2万5千年前に姶良カルデラ巨大噴火で噴出した大量の火山灰のことで、約2万~2万5千年前という年代を示す基準の地層として利用されています。