埋蔵文化財センターでは、松山市余戸、東垣生、南吉田町内において平成26年度から28年度までの間に、松山外環状道路（空港線）整備に伴う 埋蔵文化財発掘調査を行いました。調査の結果、弥生時代前期（約2,300年前）から室町時代までの遺跡を数多く発見しました。

　このブログでは以下の松山市埋蔵文化財センターが行った4遺跡(12次調査)について、4回シリーズでご紹介しています。今回は最終回です。

　調査対象地の北端にあるこの遺跡からは、現在の地表面より2ｍの地点（標高1.3ｍ前後）にて弥生時代終末から古墳時代初頭の溝のほか、この頃の土器や石器が大量に出土しました。溝からは土器片のほかに建物の部材と思われる板材やモモの種子が出土しています。また、遺跡には厚さ50㎝程度の黒色粘質土こくしょくねんしつどが堆積しており、土層中には弥生時代前期末から古墳時代後期の遺物が含まれています。

以上で松山外環状道路（空港線）整備に伴う埋蔵文化財発掘調査の概要シリーズを終わります。

古代いよ発掘まつり 『掘ったぞな松山2017』 後期展が開幕いたしました。展示内容も一新しての開幕です。是非お越し下さい。