歴史が積み重なって発見されました。

投稿者: hajiki in 発掘調査・試掘調査, 遺跡紹介 | コメントを残す
松山城三之丸跡19次調査

 現在の堀之内に位置する松山城三之丸跡は、今から約400年前の江戸時代初期に築造が開始され、藩主の屋敷や藩の役所、上級武士の居住区などに区画されていました。その後、明治から昭和の終戦にかけては旧日本陸軍の歩兵第二十二連隊が兵営されていました。
 今回の松山城三之丸跡19次調査では、江戸時代に築かれた石で組まれた溝を利用して、その上に土管を用いた排水路を軍隊が設置していました。兵舎の配置状況から調査地は弾薬庫付近で、その排水施設であることが分かりました。
 このように松山城三之丸跡の発掘調査では、江戸時代の施設を利用して後の時代に施設を造った痕跡を見つけることもあります。

発掘調査の様子

江戸時代の溝の石組上に設置された軍隊の土管と長石

 

 

 

 

 

 

平成29年度 愛媛県・松山市連携事業 
古代いよ発掘まつり 『掘ったぞな松山2017』 前期展
7月15日㈯~9月3日㈰ 開催予定

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