皆様からたいへんご好評を頂いている発掘情報展『祝谷大地ヶ田遺跡6次調査』、現在考古館の1階ロビーで公開しています。
発掘調査で発見された考古遺物をさまざまな角度から詳しく調べる前に、いち早く市民の皆様に、そして一人でも多くの方にご覧いただきたく、明日までの予定で公開しています。
今からおよそ1,550年前の方後円墳(祝谷9号墳)の周濠から発見された馬形埴輪や、鳳凰のレリーフが入った大刀の柄のほか、弥生時代のたくさんの貯蔵穴から発見された弥生土器や石器の破片を展示しています。この弥生土器や石器の破片は、弥生時代中期(今からおよそ2,000年以上前)に貯蔵穴をゴミ捨て穴に再利用した際に弥生人が廃棄したものです。
この発掘情報展では、以前の発掘調査で発見された別の古墳の副葬品(大刀や鏡)とともに、飾られた須恵器(いわゆる装飾付き須恵器)の小像9点も特別に公開中。馬に乗る人や琴を弾く人、今年の干支のトリをはじめ、さまざまなものがあります。大きさは小さいですが、古墳時代の装いや風習などを具体的にイメージできる考古資料です。
先日、来館されたお客様のなかに、仕事の出張で香川県さぬき市から来松されていた方が発掘情報展の説明を求められました。偶然にも“magatama”が発掘調査や現地説明会の様子、展示品についてのお話をさせていただく機会に恵まれました。 瀬戸内に造られた古墳に関心を持つ一般の方で、時代背景や古墳の形とその構造等に強い関心を持たれていました。出張先でも必ず博物館に足を運び、ゆったりとした気持ちで展示品を楽しみ、リフレッシュされるとのこと。 寒風吹きすさぶ中、現地説明会が700人近い見学者の熱気に包まれていたお話をお伝えしたところ、たいへん驚かれていました。勿論、いち早く市民の皆様に現地説明会で調査の詳細を広く公開し、主な出土品も展示したことに対してです。
この公式ブログをご覧の皆様もぜひ、この機会に本物の考古資料を考古館でご覧になってみませんか。この発掘情報展は明日までの予定です。