松山市考古館/文化財情報館周辺の開花情報を中心に季節の風景や話題そして考古館の活動情報を提供いたします。
合金みがき~銅銭は、教材用の合金を溶かして、鋳型に流し込んで作った銅銭の表面を、研磨剤を付けた布で磨いて、ピカピカに仕上げます。体験を通して、古代人の知恵や工夫について楽しく学べます。
この3年間で延べ1,000人以上の参加があります。
銅銭は2種類あり、今回は「和同開珎モデル」(写真)についてご紹介します。直径は24㎜、中央には一辺が7㎜の正方形の穴があります。今から、約1,300年前の西暦708年(和銅元年)から約100年間、日本で作られた貨幣です。元来、日本には貨幣制度がありませんでしたので、和同開珎は、唐時代の貨幣「開元通宝」(西暦621年)をまねたことから、書体も同じものになっています。
この貨幣は、律令政府が定めた通貨単位である1文と考えられ、当時は1文で米2㎏が買え、新成人1日分の労働力に相当したものとされています。『続日本紀』には、当初は、銀銭が発行され、その後銅銭の鋳造が始まり、発行されたことが記されています。
休館日を除き、松山市考古館では、合金みがき~銅銭(和同開珎モデル)〈1セット100円・個数限定〉の体験キットを購入することができます。セットには、学習シート、合金みがき用のペーパーヤスリ・ペーパータオルなどが和同開珎モデルとともに含まれています。夏休みの自由研究に、考古館を訪れた思い出に、いかがでしょうか。