松山市考古館/文化財情報館周辺の開花情報を中心に季節の風景や話題そして考古館の活動情報を提供いたします。
古来より旧暦7月は文月(ふづき、ふみづき)と呼ばれ、現在でも7月の別名としても用いられています。
さて、文月の中旬(7月16日)から、考古館の特別展示室では、愛媛県・松山市連携事業の展示会「掘ったぞな松山2022」を開催しています。この展示とあわせて、考古館ロビーの発掘情報展もリニューアルしました。
パネルを設営している様子
(パネル位置の目安に水糸を張っています) |
リニューアルした発掘情報展
(パネルの下には、考古資料を展示) |
今回の発掘情報展では、当館収蔵の石庖丁と石鎌の未成品を集成し研究した成果を、パネルと12点の代表的な考古資料から、松山地域の石器素材(緑色片岩)獲得や石庖丁製作の工程を解説しています。
展示品(弥生時代を代表する石庖丁や石鎌の未成品(素材獲得別)、石庖丁の製作工程) |
「掘ったぞな松山2022」の観覧とあわせて、また、夏休みの自由研究のテーマを探している方、この機会に、2,000年前の松山の弥生人の石器製作に触れ、古代人の知恵や技術を知るきっかけになるかもしれません。