古代体験教室紹介~その3(石勾玉作り)


古代体験教室「勾玉作り」に参加した方々からは、いつも多くの質問を頂きます。主な質問は「古代人は、勾玉に対しどのような思いを抱いていたのでしょうか」、「なぜ、勾玉は曲がっているか」などです。

まず、「古代人は、勾玉にどのような思いを抱いていたのか」についてです。

松山市内の遺跡の発掘調査から出土した勾玉の数は60点程で、集落遺跡や墓・古墳などで出土しています。勾玉の出土は珍しいことから、当時の人々にとっては、大切な品物であったと考えられます。勾玉は、装飾品として身に着けていたもの、マツリ・儀式などで使われていたもの、身分を表すものなどと考えられており、邪悪なものから人々やマツリ・儀式などを守る、魔除けのような意味を持つものと考える説もあります。

 

次に、「なぜ勾玉は曲がっているの」についてです。「C」の字形が何に由来しているというと、胎児説、動物のキバ説などがあります。動物のキバ説については、縄文時代にはイノシシをモデルにした土製品が出土することもあり、身近にいた動物であり、キバ説の動物はイノシシが一番の候補になるでしょう。

 

 

【古代体験キット・石勾玉セット】

休館日を除き、松山市考古館では、石勾玉作りキットを販売しています。色には白・薄いピンク・黒があります。考古館の思い出に、体験学習に、こどもさんやお孫さんのお土産にいかがでしょうか。

(数に限りがあります、ご注意を)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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