発掘へんろ展 展示の紹介(その2)


今回は、「発掘へんろ展」で展示する資料のうち、愛媛県内(松山市以外)の展示資料(予定)についてご紹介します。

 

まず、「山で生きる ~山の恵み~」のコーナーでは、旧石器時代の石器製作遺跡である伊予市の「高見Ⅰ遺跡」について展示紹介します。


[ナイフ形石器と剥片の接合資料(赤色珪質岩)]

高見Ⅰ遺跡からは、大洲市の神南山周辺で産出される赤色珪質岩を加工してつくられたナイフ形石器やナイフ形石器と剥片の接合資料などを展示する予定です。

 

続いて、「山岳信仰と修験者」のコーナーでは、鎌倉時代から室町時代まで栄えた山岳寺院である北宇和郡鬼北町の「国史跡 等妙寺(とうみょうじ)旧境内」について展示紹介します。

[銅製の仏具 磬(けい)]


[銅製の仏具 鈴身(れいしん)]

旧等妙寺跡からは、法要の際に合図として鳴らす銅製の仏具「磬(けい)」や、密教の修法に用いられる金剛杵(こんごうしょ)と呼ばれる法具の一部「鈴身(れいしん)」、「青磁製菩薩像(一部のみ)」を展示する予定です。

 

さらに、「山を行きかう人・モノ・情報 ~山の道~」のコーナーでは、愛媛県と高知県の交流を取り上げ、標高1,000mを超える山稜上に営まれた上浮穴郡久万高原町の「猿楽(さるがく)遺跡」について展示紹介します。


[縄文土器 浅鉢]


[打製石鏃]

猿楽遺跡からは、縄文時代晩期の浅鉢や弥生土器(壺)の破片資料や打製石斧、石鏃などを展示する予定です。

 

なお、考古館は5月31日(月)までの予定で臨時休館しております。開館までしばらくお待ちくださいませ。

 

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