松山市考古館/文化財情報館周辺の開花情報を中心に季節の風景や話題そして考古館の活動情報を提供いたします。
10月18日から11月29日までの日曜日(11月1日と11月15日は除く)の午後1時30分~3時30分、松山市考古館2階講堂を会場に、『まつやまの歴史を学ぼう』が開催されました。
この講座の目的は、まつやまの遺跡や歴史といった考古学、古事記や日本書紀、万葉集などの上代文学、四国遍路の民俗学、道後温泉本館の保存修理工事の建築学などの多角的な視点から、受講される皆様に【道後・久米】の魅力を再発見する機会を提供することでした。
この新規事業を企画した今春、コロナ禍のたいへんな状況のなか、この新規事業が無事に開催できるのか、招聘した外部講師の先生にご登壇いただけるか、事業を企画した職員のひとりとして、とても不安でした。早速、4月後半、各分野の第一線でご活躍されている先生方宛てて手紙を書いて講師を依頼したところ、多くの先生方からご快諾を得ることができました。
初秋の9月15日号「広報まつやま」に講座の概要と受講者募集のご案内を掲載していただいたところ(定員40名)、多くの方から問い合わせの電話や、申し込み希望のメール・葉書きをいただき、反響の大きさにとても驚きました。
写真1 第1回講座の様子
写真2 第2回講座の様子
写真3 第3回講座の様子
写真4 第4回講座の様子
写真5 第5回講座の様子
講座の日程は、第1回(10月18日/講師は前園實知雄先生、題目は「考古学から見た道後・久米の魅力」)、第2回(10月25日/講師は橋本雄一さん、題目は「国史跡の学術調査成果から見た久米の魅力」)、第3回(11月8日/講師は竹田美喜先生、題目は「上代文学から見た伊予の温泉と久米の魅力」)、第4回(11月22日/講師は今村賢司先生、題目は「松山地方から見た四国遍路は面白い」)、第5回(11月29日/講師は花岡直樹先生、題目は「保存修理工事から見た道後温泉本館の魅力」)でした。講座のイメージを持っていただこうと、先生方には事前に仮題をお知らせしていましたが、多くの先生は仮題をそのまま当日の題目に掲げていただき、たいへん恐縮しました。
講師を務めていただいた先生方からは、膨大な量のレジュメとパワーポイントでわかりやすくお話いただき、受講者の皆様にはご理解とご協力を得て、新型コロナ感染拡大防止対策として考古館正面玄関の手指消毒と検温にはじまり、玄関内の健康チェックシートに記入していただいたのち、会場へご案内しました。
全5回の講座は無事に開催することができ、延べ定員の8割を占める方々に受講していただき、道後・久米の魅力について理解を深め、地域の魅力を再発見していただきました。
来年度に向けてさらに充実させてまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。