松山市考古館/文化財情報館周辺の開花情報を中心に季節の風景や話題そして考古館の活動情報を提供いたします。
本日、松山地方は秋祭りです。
昨日は、台風の影響で強い風が吹きましたが、今日は穏やかなお天気となっています。
さて松山市考古館では、現在「いにしへのえひめ」展を開催中です。
昨年度に愛媛県埋蔵文化財センターさんが愛媛県内で発掘調査を実施した遺跡の出土品を展示・紹介する展示会です。
今回は、今治市の新谷古新谷(にや・こにや)遺跡と新居浜市の中村田所(なかむら・たどころ)遺跡の出土品を展示しています。
会場では、新谷古新谷遺跡から見つかった弥生時代後期の土器を器種別に並べて展示しています。
展示品の中には、愛媛県内ではあまり見られない形のものや、特殊な装飾がされたものがあります。
こちらは、新谷古新谷遺跡で見つかった、「弧帯文(こたいもん)」という特殊な文様が描かれた土器(壺の口縁部)です。県内初出土!!
※非常にわかりにくい写真ですみません。パンフレット(↑)の画像もご参照ください。
弧帯文の一部には、シャーマンと思われる人物も描かれています。
また、接合はされていませんが、壺の胴部にも線刻画がみられます。
こちらは中村田所遺跡から見つかった出土品です。
縄文時代後期の土器や、弥生時代後期の土器棺墓に用いられた壺やガラス小玉などを展示しています。
特に、これまで新居浜市内での発掘調査例は少なかったことより重要な資料になります。
明日、10月8日(月・祝)も考古館は開館しています。
是非ともご来館ください!
ふんどう君