「リング」

by okada
5月 23 2013 年

5月26日(日)コミュニティセンター展示ホールでプロレスの試合が行われます。プロレスやボクシングのリング(RING)。なぜ四角形なのにリング(輪)なのでしょう?

古代ボクシングは現在のような場所でなく、町の広場で行われていました。試合は観客が選手を取り囲むように輪になって見ていたのです。そして、エキサイトする観客を規制する為と、選手が逃げ出さないように最前列の観客がロープを持って囲んだことから、試合場をリング(輪)と呼ぶようになり、後に四方に杭を打ち込み、ロープを巻き付けて囲う形に変更されたのですが、リングという名前だけ残り現在に至るのです。

ちなみにプロレスとボクシングのリングの大きな違いはロープの本数。プロレスは三段ロープでボクシングは四段ロープになっています。そしてボクシングの方がより強く張ってあるのですが、これはプロレスではむしろ見せ場となるようなロープの間から転落したり、ロープが体に巻きついたりといったアクシデントがボクシングでは起こらないように配慮されている為です。

もう1つの違いはマットの硬さ。プロレスのマットはかなり硬くなっていますが、ボクシングのマットは軟らかくしてあります。それはボクシングの選手がダウン時に頭を打ち、その衝撃で立ち上がれなくなってしまう事がある為です。投げられても受身が基本のプロレスとは違ってマットにも安全面が配慮されているのです。一方、プロレスは硬いマットにスプリングを使い反動が大きくなるように工夫してあります。そうする事により技が大きく見え、音も迫力が増すのです。見せる事を意識したプロレスではマットもエンターテイメントショーの道具の1つとして利用されているのですね。