(別子銅山東平)
本日のウォーキングコース探索は「東洋のマチュピチュ」と注目され、人気の観光スポット「別子銅山東平」。JR新居浜駅から車で約40分。標高750mの山中にある東平(とおなる)は銅山の採鉱本部の跡で、昭和初期には3000人以上の銅山関係者とその家族が住んでおり、社宅・小学校・劇場が建てられるなど賑わいをみせた町でした。1968年の閉鎖以降は無人の地となり、かつての貯鉱庫や荷物を運んだ索道などの産業遺産が今も残っています。
天候にも恵まれ、駐車場横の広場から新居浜市街、遠くには瀬戸内海の絶景を眺めてからスタート。まずは220段の長階段を下り重厚な造りの貯鉱庫跡を見学。その後、渓谷遊歩道を第三通洞や火薬庫跡まで約45分のウォーキングを満喫してきました。
これから本格的な秋の紅葉シーズンを迎え、大自然の中に鮮やかなオレンジのパノラマを楽しんでいただけると思うのですが、東平までの細い山道が少々難点。車の離合できる場所が少なく、マイクロバスが多く通行するので、運転が苦手な方は気をつけて下さいね。
閉鎖後、撤去された施設跡には植樹が行われ、森に還る街となった「東平(とおなる)」。時間が止まっているかのような不思議な感覚を味わえる場所なので、仕事のスケジュールが毎日夜遅くまで埋まり、ほとんど気を抜く時間のない、そんな方々にはとても気分転換になりそうなお薦めのウォーキングポイントでした。