4年前の北京オリンピックで競泳界に旋風を巻き起こした高速水着。体を強く締め付けて体積を減らすことで、水の抵抗を極限まで減らす効果があった高速水着を着用した選手が軒並み好記録を出し、25個の世界記録が誕生。また翌年の世界水泳では浮力効果のあるラバー製の高速水着も着用され、43個の世界記録が誕生したのです。
この高速水着で樹立された世界記録は、当分の間破られない記録が多く残るかもしれません。 しかし高速水着が規制され、かつての肉体だけで勝負する水泳に戻った今大会。大会6日目までに7個の銅メダルを獲得。本日、大会7日目は今季世界ランク1位の入江陵介選手が出場する男子200m背泳ぎ決勝。「世界一美しいフォーム」と言われる泳ぎを武器に金メダルを狙って下さい。「頑張れニッポン!」
※国際水泳連盟新水着規定(2010年2月より適用)
・男子の水着で体を覆う部分は、ヘソより下でヒザより上
・女子の水着で体を覆う部分は、肩より下でヒザより上
・男女ともに、首や肩を水着で覆うことは出来ない
・男女ともに、水着の素材は厚さ0.8mmまでの繊維
・男女ともに、水着の重ね着は禁止
・男女ともに、水着の浮力効果は0.5ニュートン以下のみ可
・男女ともに、1秒につき1㎡あたり80リットル以上の水を通す繊維のみ可