「競歩」という種目を皆さんご存知ですか?陸上競技は「走・跳・投」だけでなく「歩く」もあるんです。「歩く」と言っても皆さんがイメージするウォーキングとは少し違っていて、かなりの速さで歩きます。
男子50km競歩(ロード)の世界記録は、デニス・ニジェゴロドフ(ロシア)が 2008年に記録した3時間34分14秒。フルマラソンを約3時間で「歩く」計算になります。トラックでは男子3000m競歩ではG・デ・ベネディチス選手(イタリア)の10分47秒11、男子5000m競歩はH・ギュラ選手(チュニジア)の18分05秒49などの記録があります。男子の5000m競歩の世界記録は1000mを平均で3分37秒、100mを21秒7で「歩く」のです。
不動産物件で表示される「駅から徒歩〇〇分」というのは1分で80m(時速4.8km)だそうですが、「徒歩10分」という物件は800m。ですからH・ギュラ選手には「徒歩10分」の物件は「徒歩3分」なのです。
今回のロンドンオリンピックにも日本代表として男子50km競歩に3選手、男子20km競歩に3選手、女子20km競歩に3選手が出場します。皆さんも人類究極の「歩き」をチェックしてみてくださいね。「頑張れニッポン!」