宇宙へ

by nakata
7月 26 2012 年

 

                          (夏の星座白鳥座)

昨年コミュニティセンターでははやぶさ展が行われ大変多くの方でにぎわいました。

また5月には金環日食が日本列島で観測されるなど、まさに世は天文ブームであります。 

そこで宇宙と身体にちなんだお話をひとつ。

 

今から半世紀前の話です。

NASAがはじめて人間を宇宙空間に送り出すとき、無重力の状態で人の身体はどう変化するのかを実験しました。

「ベッドレスト」といわれる大変有名な実験です。

無重力に最も近い状態は、頭の方を5度低くしたベッドに寝た時の状態になります。

この体勢は心臓が最も少ない力で全身に血液を送ることができる体勢です。

健康な20代の海兵隊員がこの実験に参加し、ベッドレスト状態を3週間続けました。食事も排せつもベッドの上です。

すると驚いたことに、実験に参加した海兵隊の心肺機能は3週間で30歳も老化が進んだそうです。

高血圧、骨粗鬆症なども発症しました。

 

つまり特別運動などしなくても、起きて日常の生活を送るだけで人は若さ、健康、体力を保っているのです。

その運動の負荷は地球の重力にほかなりません。

 

現在では宇宙飛行士の方がスペースシャトルの中で運動を行うことは常識となっています。

 

ちなみにNASAでは今でもベッドレストの実験を時々行っていますが、3週間で報酬は170万円だそうです。

お金か、若さか、究極の選択ですね。

 

というわけでコミュニティセンター子供館では夏休みに「星空観望会」を予定しています。

宇宙や星に興味がある方はぜひお待ちしております。

問い合わせ 子供館 089-843-8228