「成金」

by okada
7月 23 2021 年

(小学生将棋教室)

 

当財団主催の「小学生将棋教室(伝統文化こども伝承事業)」が松山市民会館で始まりました。将棋は全くわからないという方もいらっしゃると思いますが、実はそんな方も「詰めが甘い」「高飛車」「結局」など将棋にまつわる言葉を無意識のうちに使っていたりするのです。

実は「成金」もそのひとつ。成金というと急に富裕になった人をイメージすると思いますが、その語源は将棋の「歩(ふ)」にあります。将棋の駒では最も弱いとされている「歩」が敵陣に入り「と金(ときん)」となり一気に「金将」と同格にまで成長することから急にお金持ちになった人を「成金」と言うようになったのです。

ちなみに、東京2020オリンピック・パラリンピックの実況中に何十回も使われるであろう「先手を打ちました!」の「先手」や、「メダルに王手です!」の「王手」、「選手は必死で戦っています!」の「必死」なども将棋にまつわる言葉です。

 

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