(松山市野外活動センター)
松山市野外活動センター管理棟前のチューリップが見頃を迎えています。皆さんも子どもの頃に初めて描いた花の絵はチューリップだったという人も多いのではないでしょうか。そんな誰もが知るメジャーな花のチューリップが人々に狂乱をもたらした時代があったのをご存じですか?
舞台は16〜17世紀のオランダ。16世紀半ばにチューリップに目をつけた植物愛好家や資産家達がチューリップの美しさに虜になりこぞって球根を求めました。やがてブームは一般大衆にも広まり、なんと球根1個を全財産の半分をはたいて買う貿易商人まで現れる始末。
しかし球根の値上がりに目をつけた投資家たちが値が上下するのを見計らって売るといった方法で取引を始めます。一般大衆も安い球根を買っては売り、得たお金で次はもう少し高い球根を買っては売りと小金を稼ぐようになりました。
その後、球根の価格は100分の1以下まで下がります。土地や家を担保に球根を買いあさった人たちの手元には、ほぼ価値を無くした球根が残るだけとなりオランダ経済は大混乱に陥りました。これが世界で最初のバブル経済事件であったと言われています。
ちなみに1990年代半ば、日本で一大ブームを巻き起こしたクッション性に優れた某スニーカーや、衝撃に強い某腕時計を収集していた過去を持つ私。もしも16世紀に生まれていたとしたら間違いなく安いチューリップの球根を買い漁り、路頭に迷っていたに違いありません(笑)