(北条スポーツセンター陸上競技場)
柔道、体操、競泳など日本のお家芸と呼ばれているスポーツがいくつかありますが、ここ数年の間に世界大会の表彰台の常連となっているのが陸上競技の「競歩」。世界陸上2019年ドーハ大会では日本選手が獲得したメダル3つのうち2つが男子競歩(男子50km・男子20km)で、しかも2つとも金メダルという快挙なのです。(残り1つは男子4×100mリレー銅メダル)
競歩とは歩くスピードを競うスポーツなのですが、皆さんのイメージとは少し違っていてかなりの速さで歩きます。男子50km競歩(ロード)の日本記録は3時間36分45秒ですのでフルマラソン(42.195km)を約3時間で歩く計算となります。
トラック種目では男子5,000m競歩の日本記録が18分20秒14となっており、1,000mを平均で3分40秒、100mを22秒で歩きますので、1分間80m(時速4.8km)で表示されている不動産物件の「駅から徒歩5分」は、競歩のトップ選手だとたったの「90秒」で到着する計算となるのです。
東京2020オリンピックでは男女の20キロと男子50キロが行われ、陸上の日本勢で最もメダルへの期待が大きい種目と言われています。歩くということは私たちでも日常に染み付いた行動ですので、選手と一緒に歩いている気持ちになりながら応援してくださいね。