(松山市総合コミュニティセンター体育館トレーニングルーム)
今日はコミュニティセンタートレーニングルームをご利用のお客様で、ダンベルやバーベルなどのフリーウエイトを使い、本格的にトレーニングを続けてらっしゃる方からのご質問に簡単に回答いたします。
Q ・・・ 「〇〇さんのような大胸筋(胸の筋肉)の形になる為にはどのようなトレーニングをしたらいいのですか?」
A ・・・ 筋肉の形を変えるトレーニングについてですが、筋肉の形には個人差があります。形は遺伝情報に組み込まれているものであり、トレーニングにより筋肉全体は大きくなりますが、もともと正三角形だったものがトレーニングにより二等辺三角形になる事はありません。しかし、男性の方の理想でもある「厚い胸板に!」という変化は可能です。バーベルやダンベル、フライ系の種目やマシンなどを使い、胸の筋肉にいろいろな角度から刺激を与えてみて下さい。きっと今より厚みのある男性らしい胸のラインに変化してくると思います。
Q ・・・ 「上腕二頭筋(腕の筋肉)の下の方だけを大きくするには?」
A ・・・ 筋肉には始まり(始点)と終わり(終点)があり、特定の種目によって始点部分だけ刺激したり、終点部分だけ大きくする事はできません。例えば両手にゴムの端を持ち、右半分だけを伸ばしたり、左半分だけを伸ばすといった事ができないのと同じ理論なのです。しかし、上腕二頭筋の「二頭」というのは、筋肉の構造を大きく2つに分類できる事を表しています。1つは体の外側に近い「長筋」、もう1つは体の内側に近い「短筋」という部分。肘を曲げる時に腕も体の後方に引いた姿勢をとると「長筋」に負荷がかかりやすく、逆に腕を体の前方にだしていると「短筋」に負荷がかかりやすくなります。ですから、質問にあったような「上腕二頭筋の下」というのはおそらく「上腕二頭筋の内側」の事だと思いますので、アームカール(重りを持って肘を曲げ伸ばしする上腕二頭筋の代表的な種目)をされる時は肘をいつもより少しだけ前方にしてトレーニングをする事で「短筋」への刺激が増し、イメージ通りの腕のラインに変化してくると思います。
Q ・・・ 「腹筋のトレーニングを頑張っているのに効果がなかなか出ない。ボコボコと6つに割れた腹筋になるにはどうしたらいいですか?」
A ・・・ ある人は胸がよく発達しているけど背中が薄い、ある人は上半身に比べ下半身が細いなど、筋肉のバランスにも個人差があります。腹筋やふくらはぎ(腓腹筋・ヒラメ筋)は先天性な差が大きい筋肉で、生まれつき腹筋が厚い・薄い、ふくらはぎが太い・細いがある筋肉なのです。生まれつきの要素は誰でもあるものです。それがなければ、人類全員同じような体になってしまい面白くありません。弱点を克服する工夫や努力で、どんな方でもある程度のレベルの肉体を作る事は可能です。ご自分の体のバランスや弱点をチェックし、根気強くトレーニングを続けてみて下さいね。