突然ですが勝海舟です。
幕末の高官であった勝海舟は江戸の氷川に住んでおり、江戸城までの通勤歩数は約1万2000歩だったそうです。
勝海舟はいわば当時の高官であったわけですから、江戸城から比較的近い距離に住むことができました。
勝海舟より身分の低い位侍は当然もっと遠くから徒歩(ウォーキング)で通勤していたことになります。
現代の感覚から行くと、通勤で1万2000歩はとてつもなく多い歩数です。
勝海舟の通勤中の歩数と勤務中の歩数を足すと、一日約2万歩以上歩いていたと考えられています。
繰り返しますが彼は比較的歩かなくてよい幕府の高官です。
今プロジェクトDの中で一日2万歩歩く人はまれです。
3か月のコースで、毎日2万歩歩く人は私の指導経験上15Kg以上やせます。
アフリカのある民族は毎朝飲み水を汲むために、朝食前に往復10km歩くのだそうです。
勝海舟しかり、アフリカの方しかり、現代人はかくも彼らと比べて歩かなくなってしまいました。
「歩く」という、ヒトの一番ベーシックな運動をできるだけ現代の日本の社会に取り入れていきたい。
また、ウォーキング以外でも、日本中のみんなが何かの運動をするようになってほしい。
いつかメタボがなくなるその日まで。
これが私たちの健康運動指導士の使命です。
私はこの仕事に大きなやりがいと使命感を感じています。
(それはもう蒸気船で太平洋を渡るくらいの使命感ですよ。)
医療費削減という日本の大きな課題。
プロジェクトDでは医療費が下がることが愛媛大学の研究により実証されています。
地味ですが運動が社会に貢献するという点から見ると、ある意味最も重要なスポーツ振興なのかなと思います。
いつかこの世からメタボをなくしたい。
そう考える中田でありました。