木の葉が少し揺れたり、人が顔に当たるのをわずかに感じるくらいの風速2m/sという微風が記録を左右する陸上競技。100m走などでは追い風が平均風速2.1m/s以上だと、いくら日本記録を上回っていたとしても「追い風参考記録」となり、公認記録として公認されないのです。ちなみに100m走では体型などにもよりますが、平均風速1m/sの追い風でタイムが0.05~0.1秒ほど伸びると言われています。
今シーズンの男子100m走では、ベストタイム10秒01(+0.9m/s)の桐生祥秀選手、10秒03(+0.5m/s)の山縣亮太選手、10秒10(+0.7m/s)のケンブリッジ飛鳥選手を中心に「日本人初の9秒台」を巡る熾烈(しれつ)な争いが繰り広げられています。
この3選手に加え、追い風参考記録ながら9秒94(4.5m/s)をマークしている多田修平選手がエントリーしている第16回陸上世界選手権代表選考を兼ねた第101回日本陸上競技選手権大会男子100m走決勝は6月24日(土)20時38分スタート予定。日本人初の9秒台が出るか注目です!