「見ることの大切さ」

by okada
7月 06 2017 年

 

前回のブログで「モハメド・ファラー選手(イギリス)の走っている映像を是非一度チェックしてみて下さい」という記事を書かせていただきましたが、これにはとても深い理由があります。

人間には何かを見るために使う「目」にも、何かを聞くために使う「耳」にも神経細胞があり、この細胞が外からの情報を脳へと伝えています。目にあるのは「視覚神経細胞」、耳にあるのは「聴覚神経細胞」と呼ばれています。

この視覚神経細胞の数は約400万個、それに対し聴覚神経細胞の数は約3万個とされています。つまり、人間の「見る」という視覚は「聞く」という聴覚の約130倍の神経を使っており、結果として「聞く」よりも「見る」方が脳細胞へ確実に信号を伝えることになるのです。

高校や大学などの駅伝チームでは、多くの選手がチームで一番速い選手のフォームに似てくるといわれています。毎日の練習で先頭を走る選手のフォームを無意識のうちに見て、視覚神経細胞が脳へと情報を伝えることで、速く走れる理想的なフォームが自然に身についているのかもしれませんね。

 

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