「遺伝」

by okada
10月 16 2015 年

(松山中央公園テニスコート)

 

松山市中学校新人体育大会が始まり、松山中央公園テニスコートでも父兄の応援が最高潮。皆さんは「自分の運動能力はしっかりと子供に伝わっているの?」と考えたことはありませんか?実は最近の遺伝子工学の発達により、運動能力の様々な要素に遺伝が関わっている事が明らかになっています。

運動能力に関係する骨格の大きさや形、速筋(瞬発力)や遅筋(持久力)の割合など、これらが基本的に生まれつき持っている性質。すなわち遺伝子によって決められるもの。DNAの設計図に記されている情報なのです。遺伝子の世界ではこれを「遺伝形質」と呼び、これらは親から子へ受け継がれていくのです。

しかし競技成績や記録はこの遺伝形質だけで決まるものではありません。毎日のトレーニングの成果、練習で得た技術、長年かけて学んだ知識や記憶、これらを「獲得形質」といい、遺伝はされず生まれた後に身につけるもの。この「獲得形質」も運動能力には重要な要素なのです。

陸上競技部に所属する長男(中学2年生)も今日が新人戦。そして今月末には横浜国際総合競技場(日産スタジアム)でシーズン最終戦となる第46回ジュニアオリンピック陸上競技大会に臨みます。息子と同じ陸上競技部だった私が学生時代にトラックを走り続けた努力(獲得形質)は残念ながら遺伝されていませんが、「子供は親の背中を見て育つ」という言葉があります。これからも陸上競技の先輩として、そして父親として、良きお手本となれるよう頑張っていきたいと思います。

 

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