「人類進化の証」

by okada
8月 21 2015 年

オリンピックのボイコット問題などスポーツが政治に振り回された1980年代。「政治や人種の壁を越えた真の陸上世界一を決める大会を作って欲しい」という世界各国のアスリート達の願いを受け、1983年に第1回世界陸上競技選手権大会がヘルシンキ(フィンランド)で開催されました。

2年に1度開催される世界陸上競技選手権大会(通称「世界陸上」)ですが、今回の北京大会(8月22日~30日)で15回目、今や世界中から注目されるスポーツイベントとなりました。

1991年東京大会の男子走り幅跳びでマイク・パウエル選手が記録した8m95cm、1999年セビリア大会の男子400m走でマイケル・ジョンソン選手が記録した43秒18、そして2009年ベルリン大会の男子100m走でウサイン・ボルト選手が記録した9秒58など、過去14回の大会で実に26個もの世界記録が誕生している大会なのです。

太古の人類にとって生きていくうえで必要だった「走る」「跳ぶ」「投げる」という能力。これらを一定のルールのもと競い合ったのが陸上競技の原点。世界記録の移り変わりは〝人類進化の証〟なのです。北京大会ではどんな超人が現れ、どんな記録が生まれるか今から楽しみです!

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