(松山市総合コミュニティセンター総合案内)
約半世紀前にイギリスのモリス博士がロンドンバスの従業員の健康状態を調べました。すると車掌さんより運転手さんの方が心筋梗塞が原因で亡くなる率が2倍近く高いことがわかったのです。また郵便局の事務員さんと配達員さんを調べると同様の結果が報告されたのです。
つまり、ほぼ毎日バスの1階と2階を行き来し、知らず知らずのうちに階段ウォーキングを行っていた車掌さんや、自転車にたくさんの荷物を積み込み、1日何十キロもサイクリングを行っていた郵便配達員さんは、仕事中にしっかりと身体を動かして生活習慣病を予防していたということになるのです。
勤務中もっぱら机にしがみつき、パソコンと格闘している事務職の皆さん、終日座りっぱなしで仕事をしなければならない受付業務の皆さんはついつい運動不足になりがちです。1日の中で今よりプラス10分多く身体を動かすだけでも、癌発生率を3.2%、生活習慣病を3.6%、ロコモティブシンドローム(運動器症候群)や認知症発症のリスクを8.8%も減らす事ができると厚生労働省研究班の研究データが示しています。出勤前や昼休みなどを上手く利用して健康維持に努めて下さいね。