(アクアパレットまつやま)
プールや海水浴で真っ黒に日焼けした子供たちを見ると「健康的で元気だなぁ」と思うかもしれません。確かに私達が子供の頃には、日焼けした小麦色の肌が健康のシンボルみたいなイメージがありましたが、紫外線(UV)の影響が明るみになった最近では、紫外線から皮膚を守り、なるべく日焼けしないようにするよう考えなければいけなくなりました。
人の目で見える光(可視光)は虹の色(赤・橙・黄・緑・青・藍・紫)の7色に分光される事は皆さんもご存知かと思いますが、紫外線とはこの可視光の紫より波長が短く、目では見えない光の事。紫外線はエネルギーが大きく、物質に化学変化を起こさせやすい特徴があります。人が日焼けをするのはこれが原因なのです。
日焼けは「しみ」や「しわ」の原因になるだけでなく、皮膚癌(がん)や白内障(目の病気)の発症率を高めると言われています。 しかし、太陽は地球上の生物にとって必要不可欠なものです。太陽光は植物の光合成を助け、温かさを与え、生命体を支えています。さらに生態リズムを整え、神経や筋肉の緊張を和らげるなど、肉体的にも心理的にも非常に大切な働きをしてくれています。紫外線は体内で骨や歯を丈夫にするカルシウムを吸収する為に必要なビタミンDも生成してくれます。
その年の天候によっても影響されますが、一般的には6~8月に最も多くなる紫外線。紫外線の少ない時間帯に運動をしたり、外出時には日傘や帽子を使うなど工夫し、人にとって「有益」でもあり「有害」でもある紫外線と上手く付き合っていきましょう。