筋力トレーニングを行うと身体はその状況に素早く対応し、使った筋肉に沢山の血液を送り込み、呼吸数を増やして体内に取り込む酸素量を増やし、脳下垂体前葉からの成長ホルモンの分泌量を増やします。成長期には身長を伸ばす役割を果たしてくれるこの成長ホルモン。大人になっても体調を維持したり、何よりも筋肉の成長を促す為に重要なホルモンなのです。
実はこの成長ホルモン、筋力トレーニングの最中に取る休憩時間(セット間のインターバル)の長さによって分泌量が大きく違う事が分かっています。詳しく説明をすると、成長ホルモンの分泌が最も多いのはセット間の休憩時間を30秒~1分程度にした時。1分以上休憩を取ってしまうと分泌量は徐々に減少し、3分を過ぎるとその量はかなり少なくなるのです。すなわち筋力トレーニング時にはセット間の休憩時間を1分程度で収め、トレーニングを続けていく方法が筋肉の成長を促す為には理想的なのです。
しかし自分の経験上の話にはなりますが、筋力トレーニング初~中級レベル時に「1分間」にこだわり、身体の準備が整わない状態で無理に筋力トレーニングを続けても、筋肉の力を十分に発揮する事が出来ず、筋肉の成長効果が出にくいように感じた事がありました。筋力トレーニングに慣れてない方は休憩時間を2~3分程度に、そしてある程度強度の高いトレーニング環境にも慣れ、上級者になるに従って1分を目安にしてみて下さい。たった 「1分間」という時間でトレーニングの効果が大きく違ってくるという身体のメカニズム。人間の身体ってほんとに不思議な世界ですね!