「走り幅跳びの助走」

by okada
6月 28 2015 年

 

松山市中学校総合体育大会陸上競技の部に出場した長男(中学2年生)の観戦に行ってきました。長男の専門種目は「走り幅跳び」なのですが、実はこの「走り幅跳び」という種目はどれだけ助走してもかまわないのです!

国際陸上競技連盟が定めた公式ルールブックの走路に関しての規定には「走り幅跳びの競技場の助走路は最低40メートルを確保しなければならない」としか書かれておらず、選手が助走する距離に関してのルールは一切ありません。

つまり「これだけは助走路が必要」ということはあっても、「助走距離はこれだけです」という決まりがないので、助走距離は極端に短くても長くてもかまわないという事になるのです。

それでもオリンピックや世界陸上では多少の差はありますが、助走距離が極端に短かかったり、長かったりする選手を見たことはありません。それは選手が助走を始めてから最高速に達するまでに要する歩数は17~20歩前後と言われており、1歩の歩幅を2メートルで計算すると助走距離は34~40メートル。国際陸上競技連盟が定めた最低40メートルは適切な距離ということになるのです。

ちなみこの適切な距離は、あくまでも100mを10秒前半で走り、幅跳びも8m近く跳ぶ超一流ジャンパーでの話。100mのベスト記録が11秒台後半、走り幅跳びも6m前半の長男の助走距離は超一流ジャンパーより短めの32メートルだそうです。

 

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