「健康運動指導士」

by okada
12月 24 2014 年


(カルスポキッズジョブ2014)

 

先日、松山市総合コミュニティセンターで開催された「カルスポキッズジョブ2014」。子供達は警察官や消防士、パイロットや薬剤師など47の職種を模擬体験し、憧れの職業への夢を膨らませていました。

そこで、今日は私達の「健康運動指導士」という資格のご紹介。国をあげて生活習慣病予防改善が進む今、健康や運動関係の資格が注目されています。生活習慣病と運動は密接な関係があり、健康な身体を取り戻す為に生活習慣病患者や予備軍の方々には適切な運動を行ってもらう必要があります。そのような方々に安全で効果的な運動プログラムを指導するのが健康運動指導という資格なのです。

健康運動指導士は昭和63年から厚生大臣の認定事業として、生涯を通じた国民の健康づくりに寄与する目的で創設され、現在は公益財団法人健康・体力づくり事業財団が認定する資格。取得する為には120単位(1単位90分)の講習を受講し認定試験に合格しなければなりません。

何冊もの分厚いテキストを基に講義が行われ、「健康づくり施策概論」「健康管理概論」「生活習慣病」「運動生理学」「機能解剖とバイオメカニクス」「健康づくり運動の理論」「運動障害と予防」「体力測定と評価」「健康づくり運動の実際」「救急処置」「運動プログラム管理」「運動負荷試験」「運動行動変容の理論」「運動と心の健康増進」「栄養摂取と運動」の15科目から膨大な量の専門知識と専門用語が出題されるのです。

受講資格は保健師又は管理栄養士の資格を持っている人、4年制体育系大学及び、医学部保健学科の卒業生である事、健康運動実践指導者の資格取得者で1年以上運動指導従事経験者など一定の条件があります。詳しくは公益財団法人健康・体力づくり事業財団のホームページからご確認下さい。スポーツが大好きで、将来は運動に携わる仕事に就きたいという方には多少なりともプラスになる資格だと思います。

 

※ちなみに健康運動指導士認定試験はこのような問題が出題されました。

 

◆問.赤血球について正しいものを選べ。

①赤血球は通常成人男性で6000~8000個/mm3である。

②ヘモグロビン1gは1気圧0℃で酸素1.34mlと結合することができる。

③流血中の赤血球は無核にも関わらず約120日間生存している。

④骨髄だけでなくリンパ組織でも作られる。

答.①は白血球が6000~8000個/mm3なので不正解。④もリンパ組織ではつくられないので不正解。正解は②③

 

◆問.骨粗鬆症の患者で骨折しやすい部位を選べ。

①橈骨遠位端骨折

②大腿骨頚部骨折

③上腕骨外顆骨折

④脊椎圧迫骨折

答.骨折しやすい部位は背骨(脊椎圧迫骨折)・足のつけね(大腿骨頚部)・腕のつけね(上腕骨近位部)・手首(橈骨遠位端)。③の上腕骨外顆は肘なので不正解。正解は①②④

 

朝9時から夜8時までの講義が何週間も続き、講義終了後は夜中まで受講生仲間と福岡市内のカフェで勉強会。最終日のひっくり返りそうなほど難問の認定試験が終わった時は放心状態でした(笑)

 

 

 

 

 

次ページへ »

« 前ページへ