5月28日、日本スポーツ振興センターの有識者会議が開かれ、2020年東京オリンピック・パラリンピックのメーン会場として建て替えられる国立競技場(正式名称=国立霞ヶ丘競技場)についての基本設計案が承認されました。
新国立競技場の総工事費は1,625億円。東京ドームの2.4倍の大きさで、地上6階地下2階、最大8万137人が収容できます。7月に現競技場の解体工事が始まり、2019年に日本で開催されるラグビーワールドカップに間に合うように完成を目指すそうです。
全国高校サッカー選手権やラグビー大学選手権の名勝負。1991年に開催された世界陸上東京大会男子100mで当時の世界記録(9秒86)をたたき出したカール・ルイス選手の電光石火の走り。男子走り幅跳びでは絶好調のカール・ルイスを敗り、現在でも破られていない8m95cmの世界記録で優勝したマイク・パウエルの大ジャンプなど、スポーツ史に残る数々の伝説や名シーンを生み出してきた日本スポーツ界の聖地でもある国立競技場。
私も学生時代に1度だけこの国立競技場のレーンを走る機会に恵まれたのですが(上写真ゼッケン558番)、スタートラインに立った時の何とも言えない空気感、そして目の前にそびえ立つ観客席、オーロラビジョンで表示された〝OKADA.K〟という自分の名前を見た感動は今でもはっきりと覚えています。
最後の利用日となった5月31日にはサッカーやラグビーなどの記念イベントが開かれ国立競技場は56年の歴史に幕を閉じました。2019年に新しく生まれ変わる国立競技場が再び日本に、そして世界にたくさんの感動を与えてくれるよう祈っています。