「体組成計」

by okada
4月 23 2014 年

 

 

お客様から「トレーニング前後に体脂肪率を測定するのですが、頑張ってトレーニングした日にそれほど変化がなかったり、あまり運動していない日にいつもより良い数値が出たりします。どうしてですか?」と質問される事があります。

確かに「今日は頑張って1時間も運動して汗をかいた。どれくらい体脂肪が燃焼したんだろう!」とそんなワクワクした気持ちで測定を行い、体脂肪率に変化がないとがっかりですよね。しかし、残念ながら1時間程度のウォーキングでは約200~300カロリー程度の消費。1kgの脂肪は約7,000カロリーに相当しますので、1時間の運動では体脂肪はそう簡単には落ちてくれないのです。

そんな体脂肪率や筋肉量などを手軽に測定する事ができ、健康増進に役立つ「体組成計」。現在ではいろいろな種類の体脂肪計や体組成計が市販されていますが、そういった機種のほとんどが〝インピーダンス法〟を採用しています。

インピーダンスとは電気抵抗を表す言葉。水分を多く含む筋肉は電気が通りやすく、水分が少ない脂肪は電気が通りにくいという性質を利用して、体に微弱な電流を流し、体内の電気抵抗、すなわち脂肪量を測定するのです。つまり、電流の通りがよく、電気抵抗の値が少ない人は体脂肪率が低く、逆に電流の通りが悪く、電気抵抗の値が多い人は体脂肪率が高くなるのです。

もう少し詳しく説明しますと、計測前に性別・年齢・身長の基礎情報の入力を行い、体組成計で体重と電気抵抗値を測定し、基礎情報と合せて、あらかじめ記録されているデータベースと照合し、複雑な計算から各種数値を表示してくれるのです。

また、体脂肪率は正確に計れる条件やタイミングがあり、食前や入浴前、運動前などに、できるだけ同じ時間帯や同じ条件で計る事がポイントです。そして大切なのは長い目で数値の変化を見る事。その時々の数値の変化に一喜一憂せず、コツコツと根気強く運動を継続しながら測定を続けて下さいね。

 

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